少し前からタピオカがブームになっていますね。
自宅でタピオカドリンクを作る方も増えており、その際に犬が間違って食べてしまったなどの事例が出ています。
犬がタピオカを食べて問題ないのか、ペット栄養管理士のかむかむが解説させていただきます!
この記事でわかること
タピオカは犬にあげると危険?
結論から書くと、犬がタピオカを食べても大丈夫です。
タピオカの原料は「キャッサバ」という芋の一種です。
キャッサバにはシアン化水素(青酸ともいう)という毒素が含まれています。
このシアン化水素は摂取すると牛でも死んでしまう毒性の強さですが、食用になる時点で天日干しや発酵をさせることで毒抜きがされています。
よってタピオカになっている時点で毒はないため、犬が食べてしまっても問題ありません。
💡おまけ
キャッサバは日本ではなじみのない食べ物ですが、東南アジアや中南米、アフリカの人々の主食になっていたり、家畜の飼料になっていて世界的にはメジャーな食品です。
そんな認識でOKです。じゃがいもも主食になりますからね。
実際にキャッサバ(タピオカ)とじゃがいもの栄養バランスを比較しても、ほぼ水と炭水化物とできており、かなり類似しています。
※食品成分データベースより
実際にタピオカを主原料にしているドッグフードもあります。
ロイヤルカナンの食物アレルギー用フード「セレクトプロテイン ダック&タピオカ」です。
ちょっと製品名が見にくいのでアップにします。
食物アレルギーは「過去に食べたことのある食品」にしか起こりません。
過去にタピオカを食べたことのある犬はほとんどいないので、タピオカでアレルギーを起こすリスクは低いです。
その特徴を生かしてアレルギー用フードに利用されているんですね。
犬にタピオカを与えるときの注意点
意図的に犬にタピオカを与えることは少ないかもしれませんが、上記の通り基本的に少しであれば、どんな犬にでもタピオカを与えて問題ありません。
おやつ程度に少しあげるだけなら健康を害すことは考えにくいです。
💡おまけ
タピオカにはカリウムやカルシウムなどのミネラルが豊富だという記事もありますが、ドッグフードに入っている量に比べればかなり微量です。
しかし1点だけ気をつけなければいけないのは「カロリーの高さ」です。
タピオカはけっこうなカロリーがあり、100gあたり350kcalくらいあります。
これは一般的なドッグフードのカロリーとほぼ同じです。
※上記の「セレクトプレテイン ダック&タピオカ」のカロリーが100gあたり334kcalです。
なのでタピオカをあげている場合には、その分のドッグフードを与えていると考え、「あげすぎるとカロリーオーバーになる」ということを肝に銘じておきましょう。
カロリーオーバーは肥満の原因になり、肥満は糖尿病や高脂血症などを引き起こします。
あげすぎ注意です。
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いかがだったでしょうか。
人の世界では流行中のタピオカですが、犬に与えすぎるのは注意しましょうね。
あ、もちろんタピオカドリンクには砂糖がたっぷりなので、少しもあげないでくださいね!