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病気

ささみが最大の原因?犬のストルバイト尿路結石のリスク4選。

 

うちの犬がストルバイト尿石ができたんだけど、ささみってあげて大丈夫なのかな?

 

上記のような疑問を持つ方に向けて、ペット栄養管理士の筆者が解説させていただきます!

 

犬のストルバイト尿石ができる要因

 

ストルバイト尿石という名前は、正確には「リン酸 アンモニウム マグネシウム」というのが名称です。

 

つまり、

①リン ②アンモニア ③マグネシウム

の3つのミネラルが石になったものです(アンモニアはミネラルではなく、おもにタンパク質を利用したときにできるもの)。

 

それを踏まえ、以下の4つの状態が、犬のストルバイト尿石のリスクを高めてしまう可能性があります。

犬のストルバイト尿石ができる要因

  1. ミネラル分が多いものを与えている
  2. 尿のpHがアルカリ性になっている
  3. 尿路に細菌感染がある
  4. 尿の量が少ない

 

4つの要因を、ひとつずつ解説していきます。

 

ミネラル分が多いものを与えている

リンとアンモニア、マグネシウムからできているストルバイト尿石ですが、「それぞれのミネラルがどんな食材に多く入っているか」を見ていきます。

 

ストルバイト尿石の材料 具体例
リン ジャーキーやささみなどの肉類
アンモニア ジャーキーやささみなどの肉類
マグネシウム 海産物

 

見て分かるようにストルバイト尿石の材料になるミネラルは、「ジャーキーやささみなどの肉類」と「海産物」に多く含まれています。

なので「ジャーキーには、ストルバイト尿石構成材料がおおく含まれている」ということです。

ということは、ストルバイト尿石の管理をする上では、ささみやジャーキーも含め、肉類や海産物は避けたほうがよさそうです

具体的なおやつとしては、ボーロ野菜のほうが低リスクです。

 

また現在は「ストルバイト尿石にも使えるおやつ」も販売されています。

愛犬のことを考えるのであれば、そのようなおやつを使うのが安心です。

 

例えば、療法食メーカーのヒルズからは「トリーツ」という、ビスケットタイプのおやつが発売されています。

公式サイトでは、ストルバイト尿石の形成に配慮した療法食「c/dマルチケア」と併用できる旨が明記されています。

  • c/dマルチケア、i/dローファット、i/dコンフォート、k/d、l/d、w/dの製品を給与している犬へおやつとして与えることができます。
    また全ての健康な成犬、高齢犬にも与えることができます。
  • リン、ナトリウム、たんぱく質を調整。

 

しかも、1個15kcalと低カロリーなので、安心してあげられます。(キャベツの葉1枚くらい)

 

「ミネラルコントロール」はセミモイストのスティックタイプ

こちらも病院用のサプリなどを作っている(株)QIXから発売されています。

「ミネラルコントロール」という名前からもわかりますが、公式サイトでも以下のように記載されています。

  • 尿石症、心臓・腎臓用療法食を給与している犬へ与えることが出来ます。
  • カルシウムやマグネシウムなどのミネラル含有量を療法食以下に調整しています。

 

こちらも1本8kcalと、超低カロリーです。(ミニトマト1個分くらい)

しかもおいしいと評判です。

 

以下の記事の後半で、上記のおやつも含めてくわしく解説しています。

【犬のストルバイト尿石】おすすめフード5選とおやつを徹底比較!

 

尿のpHがアルカリ性になっている

尿の環境を示す指標にpHがあります。

pHは14段階で測定されるものですが、7~14をアルカリ性と呼びます。

犬のストルバイト尿石は尿がアルカリ性になっているときにできやすい、ということが分かっています。

 

尿のpHは基本的には食べるもののバランスで決まっており、個人でうまく操作するのはなかなか難しいです。

ただストルバイト尿石の形成に配慮した療法食などでは、尿のpHを酸性側にするようになっています。

 

細菌感染がある

 

実は犬のストルバイト尿石ができてしまう時には、尿路のどこかに細菌感染が起こっている、ことが多いです。

尿路感染があると、次の2つの問題点が起こりやすくなります。

  • 尿中にアンモニアができてしまう
  • 尿のpHがアルカリ性になってしまう

 

どちらも上で解説済みですね。

尿路感染が起こると、ストルバイト尿石ができる2つの要因が同時に発生してしまうのです。

ある意味、尿路感染が犬のストルバイトの最大の原因といっても過言ではありません

ポイント

尿路感染は細菌が引き起こすものですので、抗生剤で対応するのが基本です。

 

尿の量が少ない

尿の量が少ないということは、尿石管理においてはデメリットです

以下のような状態になりやすいためです。

  • 尿の中のミネラル濃度が濃くなりやすい。(固形化しやすい)
  • ミネラルが固形化する時間を与えてしまう。
  • 尿路にひそんでいる細菌が排泄されにくい。

 

どれも犬のストルバイト尿石ができやすくなる状態です。

なのでストルバイト尿石をケアするには、尿量を増やし、濃度をうすめることが大切です。

その方法は以下のような方法が簡単です。

  • 缶詰フードを使う
  • ドライフードをふやかす
  • おやつに氷を与える

 

いずれも「水分の摂取量を増やす」ことを意味しています。

 

犬の尿路結石には、大きく2種類ある

 

ちなみにストルバイト尿石以外だと「シュウ酸カルシウム尿石」も、日本では発生率が高い尿石です。

「ストルバイト尿石」とはミネラル成分が違うということですね。

また「ストルバイト尿石にシュウ酸カルシウム尿石が混じっている」ケースもまれにあります。

ストルバイト尿石になった犬は、「シュウ酸」「カルシウム」の摂取量にも念のため気を付けておきましょう。

 

本記事は以上となります。最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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