犬にあたえるフードの回数は年齢や状況によって変えていく必要があります。
フードの回数について「あまり考えたことがない」「迷いがある」という方に向けて、ペット栄養管理士のかむかむが解説させていただきます!
1歳くらいまでの食事回数(成長期)
成長途中である子犬(1歳くらいまで)の食事は非常に重要です。子犬の時に腸の免疫が構築され、これが将来の免疫力の土台になるからです。
しかし子犬の頃は胃や腸の消化能力が発達していませんから、一度にたくさんのフードを与えると下痢をしやすいです。
食事の回数を多めにして負担をかけないようにしつつ、良質な食事を与えていく必要があります。
食事の回数としては以下が目安となります。
生後半年まで | 1日に4, 5回 |
半年~1歳 | 1日に2, 3回 |
✅ドライフードで大丈夫?
半年くらいまでは乳歯の生え代わりがあります。
ですが、本人が気にする様子がなければドライフードを与えて問題ありません。
もしドライフードを食べづらそうであればドライフードをふやかしたり、缶詰を与えるといいです。
ちなみに成長期に使うフードは必ず「子犬用」で「総合栄養食」と書かれたものを使いましょう。
子犬の頃は体を大きくするためにエネルギーや栄養素をたくさん必要で、そのための設計になっていることが絶対必要です。
また子犬の時には体の成長より速く、脳が成長します。
脳の成長にはEPAが関わっていることが分かっているので、EPAに配慮したものなどもいいでしょう。
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1歳からの食事回数
1歳を越えたら胃腸の機能も完成されているので、1日に2回の食事にしていきましょう。
胃の許容量は1回の食事で体重1㎏あたり45ml~90mlです。
これを考えるとけっこうな量が胃の中に入ることが分かりますね。
与える種類もドライフードでも缶詰でもどちらでも問題ありません。わんちゃんが好きなほうを選んであげましょう。
ある意味、1歳から7歳くらいが生涯の中でもっともフードの自由度が高い時期です。
メモ
ただ1歳前に避妊・去勢手術をするケースも多いです。
手術をすると太りやすくなりますから、避妊・去勢手術をした場合、食事回数は1日3回でもいいでしょう。
(下の「ダイエットの時の食事回数」で解説)
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7歳からの食事回数
7歳を目安に犬はシニア期に入ります。(大型犬は5歳から)
フードの回数は基本は1日2回のままで問題がないのですが、飲み込む力や消化能力に衰えが出ている可能性があります。
食べづらそう、便が緩いことが増えた、などの変化が出ているようであれば、1日3~4回に増やしてあげましょう。
また年をとると確実に腎臓が衰えていき、腎臓をケアしていくには水分を多めに取らせていくことが大切です。
フードのタイプは缶詰を使ったり混ぜたりすることがおすすめです。
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ダイエットの時の食事回数
犬をダイエットさせるときにはフードの変更をするのが最も効果的ですが、「カロリー消費を増やす」ことも必要です。
食事の回数を増やすと胃腸が動いている時間が増えます。ということは、胃腸を動かすときに消費されるカロリーが増えるということです。
なのでダイエットの時には1日3回~4回にフードの回数をしてあげると、ダイエットの成功がしやすくなります。
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胃液を吐きやすい時の食事回数
私の飼っていた犬も経験がありますが、空腹時間が長いと胃液を吐きやすくなる子が時々います。
こういったこの場合は空腹時間を減らすために食事回数を増やしてあげると効果的です。
私の経験でも、1日2回の時には吐いていたのが、1日3回にしたらほとんど吐かなくなりました。
✅ポイント
回数も大切ですが、夜寝る直前にフードを与えるようにするのもよいでしょう。
もっとも空腹時間が長くなるのは夜の睡眠時間です。
私の経験では、具体的には朝7時、昼14時、夜21時にフードをあげるようにしたら改善しました。
まとめ
では最後に食事回数についてまとめてみます。
生後半年まで | 1日に4~5回 |
半年~1歳 | 1日に2~3回 |
1歳~7歳 | 1日に2回 |
7歳~ | 1日に2回(場合によって1日3~4回) |
ダイエット | 1日に3~4回) |
胃液を吐く | 1日に3~4回(寝る前に与えるのも大切) |
いかがだったでしょうか?
これから犬を飼う方、すでに飼っているけど少し悩んでいた方のお役に立つとうれしいです!