うちの犬がアレルギーになっちゃって、「食物アレルギー&皮膚ケア」っていうフードがいいって聞いたんだ。
どんなフードなのか、知りたいな。
食物アレルギー&皮膚ケアは、ヒルズの療法食です。
上記のような方に向けて、ペット栄養管理士の筆者が詳しく解説していきます。
ヒルズの食物アレルギーケアとは
ヒルズの食物アレルギー&皮膚ケアは、正式には「z/d 」という製品名です。
公式HPより
真ん中あたりに「z/d」と記載
食物アレルギー&皮膚ケアは、「加水分解タンパク質」を使うことで、食物アレルギーに配慮しています。
以下、公式サイトの記載です。
食物有害反応に配慮して加水分解チキンを使用した療法食です。
小型犬、または小粒を好む犬に最適な小粒サイズです。
犬の食物アレルギーや食物不耐症は、原材料中の「タンパク質」に反応しておこります。
ただそのタンパク質を分解して細かくすると、アレルギーのリスクに配慮できることが分かっています。(細かくすることを「加水分解」という)
食物アレルギー&皮膚ケアは、「チキン」を加水分解しています。
加水分解フードは、療法食の中でも数少ないのが現状です。コストがかかるからです。
z/dの原材料
コーンスターチ、加水分解チキン、植物性油脂、セルロース、動物性油脂、ミネラル類(カルシウム、リン、ナトリウム、カリウム、クロライド、マグネシウム、銅、鉄、マンガン、亜鉛、ヨウ素)、乳酸、ビタミン類(B1、B2、B6、B12、C、D3、E、ベータカロテン、ナイアシン、パントテン酸、葉酸、ビオチン、コリン)、アミノ酸類(タウリン、トリプトファン、メチオニン)、酸化防止剤(ミックストコフェロール、ローズマリー抽出物、緑茶抽出物)
加水分解については分かったけど、原材料の先頭に「コーンスターチ」って書いてるよ?
うちの犬は「とうもろこしアレルギー」だから使っちゃだめだよね?
コーンスターチは「とうもろこしでんぷん」とも言われます。
成分としては「とうもろこしから、タンパク質を99.9%除去した物」です。
アレルギーの原因はタンパク質ですから、とうもろこしアレルギーのリスクは低いと考えられます。
食品成分データベースより引用
まとめると、食物アレルギー&皮膚ケアに入っているタンパク質はほぼ「加水分解チキンだけ」です。
メリット
- 缶詰やおやつがある
- サイズが豊富
缶詰やおやつがある
食物アレルギー&皮膚ケアは、ドライフードだけでなく、缶詰とおやつがあります。
→ 残念ながら、「缶詰」は2023年ごろに販売終了となりました。
缶詰
おやつ(低アレルゲントリーツ)
どちらも原材料に入っているタンパク質は、加水分解チキンだけです。
コンセプトはドライフードと同じだといえます。
缶詰の原材料
加水分解チキン、コーンスターチ、セルロース、植物性油脂、ミネラル類(カルシウム、リン、ナトリウム、カリウム、クロライド、マグネシウム、銅、鉄、マンガン、亜鉛、ヨウ素)、ビタミン類(B1、B2、B6、B12、C、D3、E、ベータカロテン、ナイアシン、パントテン酸、葉酸、ビオチン、コリン)、アミノ酸類(タウリン、トリプトファン、メチオニン)
おやつの原材料
コーンスターチ、加水分解チキン、セルロース、植物性油脂、ミネラル類(カルシウム、リン、ナトリウム、カリウム、クロライド、銅、鉄、マンガン、セレン、亜鉛、ヨウ素)、ビタミン類(A、B1、B2、B6、B12、C、D3、E、ベータカロテン、ナイアシン、パントテン酸、葉酸、ビオチン、コリン)、アミノ酸類(タウリン、メチオニン)、酸化防止剤(ミックストコフェロール、ローズマリー抽出物、緑茶抽出物)
缶詰は主食として使えますので、ドライフードが苦手な犬におすすめです。
また愛犬が食物アレルギーになると、フードへのトッピングやおやつにも厳しい制限が出てきます。
そんなとき「ドライに缶詰をトッピング」「専用のおやつでごほうび」ができるのは、飼い主さんにとってはうれしいですね。
このバリエーションの多さも、食物アレルギー&皮膚ケアの魅力です。
おやつ ↓↓
アレルギー用のおやつについては、こちらの記事でも解説しています。
-
【2024】食物アレルギーの犬におすすめのおやつ5選!栄養士厳選
続きを見る
サイズが豊富
缶詰やおやつだけでなく、ドライフードはサイズも豊富です。
1㎏、3kg、7.5㎏の3つのサイズがあります。
小型犬から大型犬まで、幅広く対応することができます。
各サイズの価格とあわせて表にまとめました。
タイプ | サイズ | 金額 |
ドライ | 1㎏ | 1,966円 |
3㎏ | 4,620円 | |
7.5㎏ | 9,533円 | |
おやつ | 180g | 737円 |
※価格は、記事作成時のAmazon最安値
ドライ↓↓
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デメリット
一方、デメリットとして、「食べると下痢する」「便がゆるくなる」事例が散見されます。
実際にAmzonレビューでも、以下のようなものが見られます。
以前に別の子にあげてましたが、下痢をするようになったのでやめました。でも、もう一頭の子がアレルギーが出始めたので買ってみましたが、二週間続けたところでまた同じような下痢が始まりました。
商品が写真と違う古い商品が届きました。
そんなに差が無いだろうとあげてみましたが、下痢をしてしまいました。
ちなみに下痢の原因はなんなの?
メーカーの公式回答ではありませんが、加水分解タンパク質は特殊なもののため、おなかが慣れるのに時間がかかる可能性があります。
中身がよくても、「あう、あわない」がどうしてもあるのかもしれません。
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まとめ
ということで、最期にまとめを作ります。
食物アレルギー&皮膚ケアまとめ
- 加水分解タンパク質でアレルギーに配慮
- バリエーションも豊富
- 下痢をする、という声が散見される
本記事は以上となります。最後までお読みいただきありがとうございました!