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フード

【本当に必要?】3つの鹿肉フードを栄養士が徹底チェックしてみた。

 

 

犬には鹿肉のフードがいいっていう友達がいるんだけど、実際のところどうなのかしら?

 

ドッグフードや犬用のおやつでは鹿肉でできた製品がたくさんあります。

それに伴いなぜだか「鶏肉や豚肉より鹿肉のほうがいい」みたいな風潮ってありますよね。

というわけで、ペット栄養管理士の筆者が比較・調査してみました。

鹿肉フードとは

ijmaki / Pixabay

文字通り「鹿の肉を利用したドッグフード」のことです。

英語では鹿肉をvenison(ベニソン)と言いますので、パッケージに「鹿肉」ではなく「ベニソン」と表記されていることもあります。

鹿肉フードは「高たんぱく・低脂肪」であるという触れ込みで販売されていることが多いです。

実際にどうなのか、他の6種類のお肉と比較してみました。

 

肉類の栄養バランス比較

たんぱく質 脂質 エネルギー
g g kcal
イノシシ肉 18.8 19.8 268
牛肉(ヒレ肉) 19.1 15 223
豚肉(もも肉) 21.5 6 148
鶏ムネ肉 19.5 17.2 244
鶏モモ肉 17.3 19.1 253
鹿肉 23.9 4 140
ラム肉 28.6 20.3 312

※可食部100gあたりの重量

 

こうしてタンパク質と脂肪を見てみると、確かに7種類のお肉の中で鹿肉は高たんぱく・低脂肪であるといえそうです。

ただ豚肉(もも肉)とかなり近い栄養バランスでもあるので、「鹿肉が特別な存在か?」といわれるとそうとも言えません。

高タンパクというだけでいえば、ラム肉のほうが高タンパクになりますし・・・

 

鹿肉フードの栄養バランスを比較してみた

次に鹿肉を使った実際の商品を「栄養バランスが取れているか」という点で見ています。

比較する指標として「総合栄養食の栄養バランス」を使っていきます

 

総合栄養食とは?

主食として使えることが科学的に証明された栄養バランス」を満たしたものを総合栄養食といいます。

AAFCOという団体が基準を決めており、世界的に採用されているものです。

そのAAFCOの基準を満たしているのが総合栄養食です。

詳しくはこちら ↓↓

必読!正しいペットフード選び

 

 

AAFCOの基準では以下の栄養素の必要量が定められています。

✅総合栄養食として基準が定められている栄養素

  • タンパク質
  • アミノ酸
  • 脂質
  • ビタミン
  • ミネラル

 

ちなみ少しマニアックな話になりますが、総合栄養食の栄養バランスは「乾物量分析値」という測定方法で定められています。

乾物量分析値とは、「フード中の水分を除いたうえで」各栄養の割合をあらわすという方法です。

 

 

鹿肉麹熟成

単に鹿肉を配合しているわけではなく、鹿肉を麹で発酵、熟成させてから配合している国産フードです。

発酵熟成させることで嗜好性が上がり、消化もしやすくなるそうです。

また加工も低温で行うことで、栄養素の変質などを防ぐと言うこだわりようです。

コストは体重5㎏の犬で、1日370円くらいです。

 

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ビバ・ラ・ベニソン

ニュージーランド産で、鹿肉の粉末を使用しています。

穀物不使用のため、米や小麦に対する食物アレルギーがある際にも使えます

コストは体重5㎏の犬で、1日300円前後です。

 

アディクション ビバ・ラ・ベニソン グレインフリー ドッグフード(1.8kg)【アディクション(Addiction)】

 

ジウィピーク・ベニソン

フードの中の90%以上が鹿肉でできています。

よってかなりの高タンパク・高脂肪です。(下に表があります)

ニュージーランド産です。

コストは体重5kgの犬で、1日1,000円くらいです。

 

 

 

これら3つの鹿肉フードの栄養バランスは「保証分析値」という測定方法で記載されています。

総合栄養食の測定方法は「乾物量分析値」でしたので、統一するために乾物量分析値にになおしていきます。

 

【保証分析値】

麹熟成 ビバ・ラ・ベニソン ジウィピーク
タンパク質 26%以上 26%以上 45%以上
脂肪 8%以上 14%以上 23%以上
水分 10%以下 10%以下 15%以下

 

 ↓↓ 変換(水分を除く) ↓↓

 

【乾物量分析値】

総合栄養食 麹熟成 ビバ・ラ・ベニソン ジウィピーク
タンパク質 18% 約28% 約29% 約53%
脂肪 5.5% 約8% 約16% 約27%

 

ちなみに総合栄養食は「必要最小量」を示しています。(タンパク質でいえば「タンパク質が最低18%以上入ってないといけない」ということ)

よってタンパク質と脂肪の2つの栄養素を見る限り、3つの商品すべて総合栄養食の基準は満たしているといえます。

ただし、アミノ酸やビタミンの微量な栄養素などについては3つの商品表示がないので、あくまで「タンパク質と脂肪についてのみ満たしている」というのが正確です。

 

また、ジウィピークはタンパク量がかなり高いです。

個人的には腎臓などをケアすべき高齢期にはおすすめできません。

腎臓のケアのためにはタンパク質は14~20%が推奨されています。

 

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まとめ

上記のように鹿肉フードといえども栄養バランスにはかなり違いがあります

また鹿肉フードは特殊なせいか、値段もかなり高価な部類に入るものが多いです。

自分の犬に与えるときは目的を考えて使用するのがいいですね。

 

個人的には、食事アレルギーがない限り、鹿肉フードじゃなきゃいけない理由はないと思っています。

まずは栄養バランスが証明されている「総合栄養食」を選ぶことのほうが大切だと思います。

ただそのなかで鹿肉フードを使うのであれば「鹿肉麹熟成」か「ビバ・ラ・ベニソン」のどちらかを選ぶかなと思います。

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