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フード

ドッグフードのオイルコーティングは悪?使われる油や目的などまとめ。

 

 

なんかドッグフードがベタベタする気がする・・・

 

このように感じたことはありませんか?

 

実はドッグフードには「オイルコーティング」という作業をされていることが多いです。

しかし、オイルコーティングについての正しい情報は多くありません。

ということで今回は「ドッグフードのオイルコーティング」について、ペット栄養管理士の筆者が解説させていただきます!

 

ドッグフードのオイルコーティングとは

ijmaki / Pixabay

 

ドライタイプ(カリカリタイプ)のドッグフードに触ると、ベタベタすることが多いです。

実はッグフードには、オイルコーティングしてあるものがほとんどです。

オイルコーティングとは「粒の表面に油脂をふきつけること」です。

 

ドライフードを作る工程はパンを作る工程と似ています。

材料を粉砕して混ぜる → 膨らませて焼き上げる

という工程です。

 

最終工程で「パンにバターを塗る作業」=「オイルコーティング」に当たります

 

メモ

当然ですが、オイルコーティングは固形物にのみ行うことができます。

水分が多い缶詰やレトルトタイプには、オイルコーティングは行われません。

 

ドッグフードにオイルコーティングをする目的

 

フードメーカーがオイルコーティングをする目的は主に以下の2つです。

オイルコーティングの目的

  • 脂肪の量を調整する
  • 嗜好性を高める

 

補足の解説をします。

 

脂肪の量を調整する

ドッグフードは、栄養素のかたまりです。

犬が健康に生きていけるように、1日に必要な栄養分をバランスよく摂取できるようになっています。

ドッグフードに含まれる栄養素

  • 炭水化物
  • タンパク質
  • 脂肪
  • ビタミン
  • ミネラル

 

これらの栄養素を適切量入れるため、まずは食材(原材料)を組み合わせが検討されます。

ただ食材だけでドッグフードの基準バランスを整えるのは簡単ではありません。

よって脂肪については食材の組み合わせで不足する分を、最後にオイルコーティングをすることで量を調整しています

 

メモ

ビタミンやミネラルなどの微量栄養素も、食材だけでまかないきれないことが多いため、後からビタミン粉末などを追加することで量を調整します。

これらは「添加物」に該当します。

 

✅あわせて読みたい

ドッグフードの添加物一覧

 

嗜好性を高める

またオイルコーティングにはもう1つ重要な目的があります。

それは「嗜好性を高める」ということです。

ドッグフードの粒にオイルコーティングされていることで、粒からニオイが出るようになり、犬が喜んで食べつきやすくなります

メーカーとしては自社のフードを食べてほしいわけなので、オイルコーティングはある意味当然の選択といえます。

ちなみにドライフードを温めるとコーティングされているオイルが少し溶けて、さらにニオイが出やすくなります

犬をもっと喜ばせたいときにはドライフードでも温めてみましょう。

ドライフードを温める方法

  1. ドライヤーで温める。
  2. お皿に粒を入れてちょっと水をかける。ラップをかけ穴をあけて2,3秒レンジでチンする。

 

 

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オイルコーティングには何の油が使われている?

パッケージの原材料欄に「動物性油脂」や「植物性油脂」と書いてあるのを目にしますが、それがオイルコーティングの正体であることが多いです。

 

【例1】

 

 

 

 

 

 

【例2】

 

 

 

 

 

何らかの動物や植物から油を抽出して、粒の表面に吹き付けているんですね。

人間の食品でもラード(豚の油)やチー油(鶏の油)がありますが、そんなイメージですね。

 

メモ

何の動物の油が使われているかはメーカーなどによって異なります。

ただフードメーカーに勤める知人に聞くと、豚の油や魚油を使っていることが多いとのこと。

 

タロー
ぼくはコーティングしてくれてればなんでもいいなー。

 

 

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オイルコーティングは不要?

でも「オイルコーティングは犬の体に良くない」って聞いたことがあるけど・・・

 

もしかしたら、読者の皆様も「オイルコーティング=悪」のような情報を見たことがあるかもしれません。

しかしその情報の最後には「オイルコーティングをしていないドッグフード」の広告がもれなくついています。

 

オイルコーティングには上記の

  • 栄養バランスの調整
  • 嗜好性を高める

という合理的な目的があり、オイルコーティング自体が悪いということは全くありません

 

でもオイルコーティングの油は酸化しやすいから、「酸化防止剤」がドライフードには使われてるんでしょ?

酸化防止剤は「発がん性がある」って聞いたことがあるんだけど・・・

 

確かに油は空気に触れると傷んでいきます(=酸化)。

なので、保存をできるようにするには酸化防止剤を使う必要があります。

 

ただすべての酸化防止剤が、発がん性があるわけではありません

例えば「ローズマリー抽出物」などの自然由来の酸化防止剤が使われているフードもたくさんあり、これらが発がん性を持つことはありません

また発がん性があるといわれている「BHA」や「BHT」なども、一定量以下であれば発がん性はなく、人間の食品でも使われています。

 

✅あわせて読みたい

ロイヤルカナンの使う酸化防止剤「BHA」はどれだけ危険なのか?

 

 

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ドッグフードのオイルコーティングまとめ

では以上の内容をまとめます。

ドッグフードのオイルコーティング

  • 油の量の調整、嗜好性を高めるために行われる。
  • 動物性油脂が使われることが多い。
  • オイルコーティング=悪、というわけではない。

 

以上、ドッグフードを利用する飼い主さんたちのお役に立つとうれしいです。

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