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フード 病気

【2024】犬の食物アレルギー療法食6選をペット栄養士が厳選!

 

うちの子食物アレルギーみたいなんだけど、どんなフードを使えばいいのかな?

 

このような疑問を持っている方に、ペット栄養管理士歴10年の筆者が解説していきます。

 

食物アレルギーフードとは

食物アレルギーを引き起こすのは、食材の中の「タンパク質」です。

ですので、食物アレルギーに配慮されたフードは、タンパク質に工夫がされています。

そのうえで、2つの工夫のターンがあります。

 

新奇タンパク質 「過去に食べたものにしかアレルギー反応は起こらない」ことを念頭に置き、一般のフードではめったにつかわれない食材を使ったもの(鴨、ナマズなど)
加水分解タンパク質 「一定サイズのタンパク質にアレルギー反応が起こる」ことを念頭に置き、タンパク質を分解して小さいサイズにしたもの

 

加水タンパク質のフードの方が、価格が高い傾向にあります。

それもあり、一概には言えませんが、以下のような使い分けをされることが多いです。

  • アレルゲンが特定できている場合:新規タンパク質のフード
  • アレルゲンが特定できていない場合:加水分解タンパク質のフード

※アレルゲン=食物アレルギー反応をおこす食材

 

上記をふまえ、日本ではどのようなフードがあるのかまとめてみました。(療法食がメイン)

 

新奇タンパク質のフード

セレクトプロテイン ダック&タピオカ 

セレクトプロテイン ダック&タピオカは、ロイヤルカナンの療法食です。

タンパク源に「ダック(鴨)」と「タピオカ)を組み合わせた、珍しいフードです。

公式サイトでは以下のように記載されています。

食物アレルギーによる皮膚症状および消化器症状を呈する犬に給与することを目的として、特別に調製された食事療法食です。

この食事は、食物アレルギーの原因となりにくく、また消化性の高いタンパク源(ダック)および炭水化物源(タピオカ)を使用しています。

原材料

タピオカ、ダック、植物性繊維、加水分解タンパク(鶏、七面鳥)、動物性油脂、ビートパルプ、魚油(ω3系不飽和脂肪酸(EPA/DHA)源)、サイリウム、大豆油、フラクトオリゴ糖、マリーゴールドエキス(ルテイン源)、アミノ酸類(L-チロシン、DL-メチオニン、タウリン、L-リジン)、ミネラル類(Cl、K、Na、P、Ca、Zn、Mg、Mn、Fe、Cu、Se、I)、ビタミン類(E、コリン、ナイアシン、C、パントテン酸カルシウム、ビオチン、B6、B2、B1 、A、葉酸、B12、D3)、保存料(ソルビン酸カリウム)、酸化防止剤(ミックストコフェロール、ローズマリーエキス)

 

過去に「鴨」「タピオカ」を食べたことのある犬はそう多くないと考えられます。

販売歴も長く口コミも多数投稿されているので、気になる方はチェックしてみるといいかもしれません。

 

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アレルゲンセレクトカット

アレルゲンセレクトカットは、ダイエティクスシリーズ(旧:日清ペットフード)の療法食です。

国産です。

タンパク源に「魚」「ポテト」が使われています。

公式サイトには以下のように書かれています。

牛肉・乳・小麦・卵・鶏肉・羊肉を使用せず、さらに製造工程における微量な混入にまで配慮しました。

原材料

中白糠、馬鈴薯でんぷん、かつお節粉、馬鈴薯たんぱく、脱脂大豆、大豆油、ビートファイバー、フィッシュオイル、煮干エキスパウダー、脱脂米糠、ミネラル類(カルシウム、リン、カリウム、ナトリウム、塩素、銅、亜鉛、ヨウ素)、ビタミン類(A、D、E、B1、B2、B6、B12、パントテン酸、ナイアシン、コリン、イノシトール)、酸化防止剤(ローズマリー抽出物)

 

セレクトプロテインにくらべると、魚やポテトのアレルギーをもつ犬は多いかもしれません。

ただ袋が小分け包装(3㎏=1.5㎏×2袋)になっており鮮度を保ちやすく、価格もそこまで高くないことが多いです。

 

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アレルギーケア


アレルギーケアは、アニモンダの療法食です。

タンパク源に「七面鳥」「コーン(とうもろこし)」が使われています。

公式サイトには以下のように書かれています。

動物タンパク源を一つに絞り、グルテンフリーにした療法食です。動物および植物タンパク源をひとつだけに絞りました。このフードは、同時にストルバイト結石の形成を防ぎます。

原材料

コーン、七面鳥タンパク質(乾燥)、鳥脂肪、七面鳥レバー、コーングルテン、サーモンオイル、塩化カリウム、DL-メチオニン

 

コーンが入っているとNGという犬は多いかもしれません。

どちらかというとアレルギーケアは「グルテンフリー(小麦不使用)」に重点を置いている製品と言えます。

ウェットタイプも5種類あります。※ウェットはそれぞれで使っているタンパク源が異なりますので、注意してください。(製品名に書かれています。)

 

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加水分解タンパク質の療法食

アミノペプチドフォーミュラ 

アミノペプチドフォーミュラは、ロイヤルカナンの療法食です。

フード中のタンパク源がすべて加水分解されています。

公式サイトでは以下のように記載されています。

食物アレルギーによる皮膚症状および消化器症状を呈する犬に給与することを目的として、特別に調製された食事療法食です。

この食事の窒素源はアミノ酸およびオリゴペプチドで構成されており、炭水化物源としてコーンスターチを使用しています。

原材料

コーンスターチ、加水分解フェザーミール(アミノ酸およびオリゴペプチド)、コプラ油、大豆油、動物性油脂、植物性繊維、チコリー、フラクトオリゴ糖、魚油(オメガ3系不飽和脂肪酸〔EPA+DHA〕源)、マリーゴールドエキス(ルテイン源)、アミノ酸類(L-チロシン、L-リジン、タウリン、DL-メチオニン、L-トリプトファン、L-ヒスチジン)、ゼオライト、乳化剤(グリセリン脂肪酸エステル)、ミネラル類(K、Cl、Ca、P、Zn、Mg、Mn、Fe、Cu、Se)、ビタミン類(コリン、E、ナイアシン、C、ビオチン、B12、パントテン酸カルシウム、B6、B2、B1、A、葉酸、D3、K3)、酸化防止剤(ミックストコフェロール、ローズマリーエキス)

 

粒のサイズがやや大きめなのが、ネックになる犬もいます。

ただ販売歴も長く口コミも多数投稿されているので、気になる方はチェックしてみるといいかもしれません。

 

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z/d 

z/dは、ヒルズのの療法食です。

フード中のタンパク源がすべて加水分解されています。

公式サイトでは以下のように記載されています。

食物有害反応に配慮して加水分解チキンを使用した療法食です。

原材料

コーンスターチ、加水分解チキン、ピーカンナッツ殻パウダー、セルロース、ココナッツ油、亜麻仁、ビートパルプ、大豆油、柑橘類、魚油、クランベリー、ミネラル類(カルシウム、リン、ナトリウム、カリウム、クロライド、マグネシウム、銅、鉄、マンガン、亜鉛、ヨウ素)、乳酸、ビタミン類(B1、B2、B6、B12、C、D3、E、ベータカロテン、ナイアシン、パントテン酸、葉酸、ビオチン、コリン)、アミノ酸類(タウリン、トリプトファン、メチオニン)、酸化防止剤(ミックストコフェロール、ローズマリー抽出物、緑茶抽出物)

 

アミノペプチドフォーミュラよりも、価格が安くなっていることが多いです。

粒は小粒タイプです。

口コミも多数投稿されているので、気になる方はチェックしてみるといいかもしれません。

 

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アミノプロテクトケア 

数少ない国産の加水分解フードです。ペットライン(株)から発売されています。

タンパク質の最小サイズである「アミノ酸」がメインとなっています。

公式サイトでは以下のように記載されています。

食物アレルギーによる皮膚疾患・消化器疾患の犬の食事管理を目的に開発された療法食です。アミノ酸・ポテト・スターチ等を原料としアレルゲンを制限しています。

原材料

コーンスターチ、ポテトプロテイン、植物性油脂、セルロース、フラクトオリゴ糖、ポテトエキス、ビタミン類(A、D3、 E、K3、B1、B2、パントテン酸、ナイアシン、B6、葉酸、ビオチン、B12、C、コリン、イノシトール)、ミネラル類(カルシウム、リン、ナトリウム、カリウム、塩素、マグネシウム、鉄アミノ酸複合体、鉄、コバルト、銅アミノ酸複合体、銅、マンガンアミノ酸複合体、マンガン、亜鉛アミノ酸複合体、亜鉛、ヨウ素)、アミノ酸類(アルギニン、メチオニン、フェニルアラニン、リジン、ヒスチジン、トリプトファン、イソロイシン、ロイシン、バリン、スレオニン、アラニン、グリシン、タウリン)、酸化防止剤(ローズマリー抽出物、ミックストコフェロール)

 

ただ、アミノプロテクトケアには分解されていない「ポテト」のタンパク質が含まれています。

つまりポテトアレルギーの犬にはおすすめできません。(「アミノプロテクト えんどう豆」というタイプもあり、こちらはえんどう豆アレルギーにNGです)

 

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なお、アミノプロテクトケアについては、以下の記事でもくわしく紹介しています。

アミノプロテクトケアは2種類!子犬も使える?違いや口コミまとめ

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本記事は以上となります。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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