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犬のキャベツダイエット。うちの子は何枚あげるべき?【栄養士監修】

 

犬のダイエットの時に低カロリー野菜の代表格「キャベツ」を使おう、と考える飼い主さんは多いはずです。

身近な食材で使いやすいですし、なおかつやるんなら成功率の高いやり方でダイエットを成功させたいですよね。

ということでペット栄養管理士のかむかむが、犬のキャベツダイエットについて解説していきます。

 

キャベツダイエットの成功率は?

キャベツをうまく使えば、多くの場合で減量が成功すると考えられます。

ポイントは「うまく使う」ということですのでそれについて深堀していきます。

 

ダイエットの時には「摂取カロリー < 消費カロリー」を数週間~数か月継続する必要があります。

こんな状態です。

 

このとき消費カロリーを増やすのは非常に難しいですから、現実的には摂取カロリーを減らす必要があります。

ただし摂取カロリーを減らすのも一筋縄ではいきません。犬たちのこんな声が聞こえてきますよね??

 

タロー
フードの量を減らされた~。こんなんじゃ足りないよ~。

 

フードの量を減らしてカロリーを減らそうとすると、犬たちのもっとくれ攻撃に負けてしまう確率が高くなります。

つまり「量(カサ)は保ったまま、カロリーだけ減らす」ことがダイエットの時の食事のポイントになってきます。

量(カサ)があればおなかに食べ物がたまるので、「もっとくれ~」という声は静めやすくなるのです。

 

キャベツは量(カサ)の割に低カロリーです。

キャベツ1枚は約60gなのですが、カロリーを一般的なドッグフードと比較してみます。

キャベツ60g = 約15kcal

フード60g = 約240kcal

 

同じ重量がおなかの中に入ったとしても、摂取されるカロリーは10分の1以下です。

この原理が分かれば、キャベツの魅力を感じていただけるはずです。

 

ただご覧の通り、キャベツもカロリー0ではありません。

「今までのフード・おやつの量+キャベツ」にしてもカロリーが追加されるだけで、いっこうに痩せません。

 

 

使うキャベツの量の目安

しかしキャベツの量だけ増やせばいいかというと、そうではありません。

キャベツはカロリーも低いですが、他の栄養素(タンパク質や炭水化物)などもあまり含まれません

 

  • キャベツ100gあたりの栄養素量
水分 92.7g
炭水化物 5.2g
たんぱく質 1.3g
脂肪 0.2g

 

ほとんど水分・・・(笑)

つまりキャベツばかり与えてしまうと、体にとって必要な栄養素は入ってこないということになります。

よってキャベツダイエットをするときには、以下のような感じでキャベツを使うのがベストです。

  • いつものフードの量を2割減らす
  • 減らした2割分の量を、キャベツで与える

 

このような使い方なら、必要な栄養素も体に取り込むことができます。

 

ということで目標体重ごとに、1日何枚くらいキャベツを与えられるか(いつものフードの2割分)をまとめました。

 

ダイエットの時に1日に与えられるキャベツの量

体重(理想) キャベツの枚数(外側の葉)
2㎏ 1.5枚(25g)
4㎏ 2.5枚(40g)
6㎏ 3.5枚(50g)
8㎏ 4.5枚(65g)
10㎏ 5枚(80g)
12kg 6枚(90g)
15kg 6.5枚(100g)
20kg 9枚(130g)
30kg 12枚(180g)

 

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ダイエットにキャベツを使うときの注意点

上記のようにダイエットに効果を発揮してくれるキャベツですが、キャベツを使わないほうがいい犬もいます。

 

尿石症がある犬

過去に尿石症を患った犬、特にシュウ酸カルシウム尿石」を患った犬はキャベツを使わないほうがいいです。

なぜなら、キャベツにはシュウ酸がたくさん含まれているからです。

シュウ酸カルシウム尿石は手術で除去することの多い尿石ですので、要注意です。

 

ひどい便秘の犬

キャベツには食物繊維が豊富に含まれています。

食物繊維は胃腸で消化されず、便のもとになります。

便が詰まっているような状況の時に、食物繊維の多いキャベツを与えると便が余計に詰まってしまう可能性があります。

ポイント

逆に軽度の便秘の時には、腸に刺激をあたえて便が出やすくなることもあります。

心配な方は、すこしずつ与えていくのが安心です。

 

芯の部分は与えない

キャベツの芯を食べて、胃や腸に詰まって病院に運ばれる犬は少なくないです。

芯が胃腸に詰まると、腸閉塞などの病気となり命を落とすこともあります。

ですので芯の部分をあげるのは避け、葉っぱの部分だけを与えるようにしましょう

 

 

本記事は以上となります。最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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