こんにちは!
ペット栄養管理士のかむかむです。





ドライフードだけ与えていると犬が飽きるということはありませんが、「愛犬にたまには違うものをあげたい」という感覚はありますよね。
ということでウェットを混ぜることのメリットやデメリットなどをまとめてみたいと思います。
この記事でわかること
ドッグフードのウェットタイプとは
ドッグフードも水分量によって大きく3タイプに分けられます。
- ドッグフードの3タイプ
セミモイスト・ソフトタイプ
ウェットタイプ
このうちウェットタイプは水分量が約70%以上のものを指します。
たとえば以下のように認識されているものがウェットタイプです。
缶詰
パウチ
ちゅーる
ジュレ
ちゅーるだけ製品名になってしまいましたが大人気商品のためいれておきました。笑
水分量はラベルを見ると確認できますね。ラベルの水分量が70%以上と書いてあればウェットタイプといえます。
水分量によるフードの分類についてはこちらの記事でも解説しています。
ドッグフードの保存方法。ドライ、セミモイスト、缶詰による違い。
ウェットタイプを混ぜるメリット
おいしく感じる
犬の先祖も自然界で生き物(死んでいたとしても)を食べていました。
生き物の体は70%くらいが水分でできていますから、70%くらいの水分のものを食べられるというのが本能的においしく感じるようになっています。
実際に同じ製品だとしてもドライタイプとウェットタイプを並べるとウェットタイプのほうを好む子が圧倒的に多いです。
ポイント
ドライタイプに水を加えてふやかすのもいいですが、ウェットタイプにはかないません。
水分がフード本体から分離しないように作られているかどうか、というのも犬にはポイントになっているのだと考えられます。

40℃くらいがいちばんおいしく感じるよ!
水分摂取量が増やせる
フードにも水が含まれていますから、犬の1日の水分摂取は「フードの中の水+飲む水」となっています。
そしてある研究者がこんなテストをしています。
1日の水分摂取量はどちらのほうが多くなるか?
①ドライフード+飲む水
②ウェットフード+飲む水
結果は②のほうが水分摂取量が多くなりました。
つまり犬にとってはウェットタイプを与えるほうが水をたくさん摂取できるようになるということです。
以下の状態の時には水分摂取量を増やしたほうがいいのでウェットタイプを混ぜることは有効です。
- 水分摂取量を増やしたほうがいいケース
高齢期
腎不全の時
糖尿病の時
尿石などの尿路疾患があるとき
ポイント
・高齢期にはのどの渇きを感じにくくなります。
・腎不全、糖尿病の時は水分が体から失われやすくなります。
・尿石をできにくくするには水分摂取量を増やすのが効果的です。
スポンサーリンク
ウェットタイプを混ぜるデメリット
保存がきかない
ウェットタイプは缶詰にしろパウチにしろ、大容量のものってありませんよね?
ウェットタイプは水分量が多すぎるため、保存料などの添加物を使ったとしても長期に保存させるようにできないのです。(密閉することでしか保管できない)
ですので一度開けてしまうとその後の保管は長くても2日くらいまでしかできません。
なので利便性としてはドライタイプより劣ると感じる方が多いと思います。
コストが高くなる
長期間の保存ができないということはランニングコストは高くなりやすいです。
またフードの中の70%以上が水分ということは、ある程度の栄養素を補給するには与える量が多く必要。になりこれもコストをあげる要因になります。
ただドライフードなどに混ぜるということであればあまり気にならないかもしれませんね。
スポンサーリンク
ウェットを混ぜないほうがいいケース
ほとんどの場合、ウェットタイプをまぜてもんだいになることはありませんが、病気の治療を目的とした「療法食」のドライタイプにウェットタイプを混ぜるときは注意が必要です。
療法食は病気の治療のための栄養バランスで作られています。ドライタイプの療法食に市販のウェットタイプを混ぜてしまうとその栄養バランスを崩すことになります。
療法食にも多くの場合ウェットタイプがありますので、ウェットを混ぜたいときには
「療法食のドライ+療法食のウェット」
とするようにすると安心です。
いかがだったでしょうか。
ドッグフードのウェットタイプを混ぜることは、少し気を付けることもありますがメリットもたくさんあります。
なによりわんちゃんたちが喜ぶ姿はだれでもうれしく感じますよね。上手に活用していきましょう!