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こんにちは!
ペット栄養管理士のかむかむです。



かむかむはいつもけちくさくミニトマトしかくれないじゃないか。
与えたことがあるかもしれませんが、けっこう犬はトマトが好きです。
しかもトマトにはビタミンEがたっぷり。
ということでこちらの記事では犬にビタミンEをあたえる効果などを解説していきます。
ビタミンEとは
おそらくビタミンという言葉を聞いたことをない方はいないと思います。
ただビタミンて何?という質問にすぐに答えきれない方は多いのではないでしょうか?
ビタミンの定義は以下のようなものになります。
微量で動物の栄養を司り,しかも体内でつくられず,外部から取込まなければならない有機化合物。最初に単離されたのは米ぬかのビタミンで,1910年鈴木梅太郎,11年 C.フンクが発見した。ビタミンは生理活性をもつアミンという意味でフンクが命名したが,その後アミン以外のものも発見され,発見年代順にA,B,C,…と名づけられている。補酵素の構成成分として働くものが多い。脂溶性と水溶性に大別される。 (ブリタニカ国際大百科事典より)
重要なポイントをもう少し簡略化して捕捉してみます。
ビタミンとは
・自力で体内で作ることができないもの。
・生命活動の歯車をまわすのに不可欠である。
・油に溶けるものと水に溶けるものがある。
つまりビタミンは生きていく上でとても重要な栄養素だということです。
その中で順番によって「E」という名前がついたのがビタミンEです。
犬にとってビタミンEとは
そのビタミンの中で、ビタミンEが犬にとってどんな働きをするかということを解説します。
さまざまな働きがある中でもっとも大切なものの1つが「抗酸化作用」です。
文字を分解すると「酸化」に「抵抗」する「作用」ですね。
おそらく捕捉が必要な言葉は「酸化」だけだと思いますので、少し解説します。
酸化とは
活性酸素という物質から細胞が受けるダメージのこと。
活性酸素は年をとったり病気をしたり、ストレスによって体内で増加します。
酸化がおこると病気のリスクが増えていきます。
よって「ビタミンEが抗酸化作用がある」というのは
ビタミンEには酸化から体を守ってくれる作用があるということです。
具体的に犬にとってビタミンEは以下のような作用をもたらすことが期待できます。
犬にビタミンEを与える効果
- 病気の予防や、病気の回復をうながす
- ストレスを軽減する
- エイジングケアになる(老化スピードを遅らせる)
ですので犬にはビタミンEをたくさん与えることがおすすめです。
特に7歳以上の高齢期に入っている犬や病気の犬にはそれまでより増量すべきです。
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ビタミンEの多い食材
では犬にビタミンEをたくさん与えるにあたってどんな食材がビタミンEが多いのかを表にまとめました。
もちろん犬に与えても問題ない食材で、かつ身の回りにあるものを記載していきます。
食材 | ビタミン量
100gあたり |
注意点など |
トマト | 18.4mg | へたは与えないようにしましょう。 |
米 | 10.4㎎ | 炊いたものやリゾット風に
したものを与えましょう。 |
卵黄 | 9.9mg | ゆで卵や入り卵のようにして
与えましょう。 |
かぼちゃ | 6.9mg | ゆでてやわらかくして与えましょう。 |
赤ピーマン | 4.3mg | 種の部分は与えないようにしましょう。 |
※ビタミン量はα-トコフェロール量です。
乱暴ですが、「色が濃い食べ物」がビタミンEが多いです。


ちなみにミニトマトなどの野菜にもカロリーがありますので与えすぎると肥満になることもあります。
野菜のカロリーについてはこちらの記事で解説しています。
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犬がビタミンEを摂りすぎるのはよくない?
栄養に関する情報では「ビタミンEは脂溶性ビタミンである(油に溶けるビタミン)」と書かれています。
油に溶けるということは水には溶けないということです。
つまり体内にたまりやすいということです。(尿や汗に溶けて排泄されない)
実際に脂溶性ビタミンを摂取しすぎると食欲不振や嘔吐などを引き起こすことがあります。
このことを「(脂溶性ビタミンの)過剰症」といいます。
脂溶性ビタミン
ビタミンA
ビタミンD
ビタミンE
ビタミンK
よってビタミンEは脂溶性ビタミンなので摂りすぎはよくないと思われるかもしれません。
ですが犬の場合、ビタミンEは脂溶性ビタミンにもかかわらず「過剰症はほぼあり得ない」ということが分かっています。
よって特に気にすることなくトマトなどを与えても大丈夫です!
ただもちろんそれで主食となるフードなどが極端に少なくなるなどして栄養バランスが崩れてしまっては元も子もありません。主食は主食としてきちんと必要量を与えることをお忘れなく・・・