多くのご家庭でドッグフードを与えていると思いますが、その保存方法について意識したことはありますか?
より「おいしく」、「安全に」ドッグフードを使っていくため、、ドッグフードの保存方法をタイプ別に解説します。
この記事でわかること
ドッグフードの保存方法(タイプ別)
ドライフードの保存方法
もっともご家庭で普及しているのがドライフードです。
カリカリタイプといわれることもありますね。
ドライフードの保存方法
- 気密性の高い容器に入れておく
- なるべく冷暗所に置いておく
- 温度変化の少ないところに置いておく
ドライフードはほとんどのメーカーで「開封してから1か月」が、フードの賞味期限になっています。
高温多湿の悪環境でも1か月は大丈夫、という試験をしているメーカーもあります。
ただ上記の保存方法をまもれば、より安心して1か月の保管に耐えられるようになります。
気密性の高い容器に入れておく理由
フードの中に使われている油脂は空気中の酸素に触れると傷んでいきます。
これを酸化といいます。
空気の入れ替わりが多ければ多くなるほど酸化はすすみますので、
タッパーや米びつのような、気密性の高い容器が望ましいわけです。
なるべく冷暗所に置いておく理由
入れておく容器や袋によりますが、ドッグフードは日光に直接あたると傷みます。
また湿度により湿気っていき、水分が多くなると細菌が繁殖しやすくなります。
よって冷暗所に置いておくことでそれらを避けていきます。
具体的には室内にある納戸や物置、クローゼット内などでいいでしょう。
温度変化の少ないところに置いておく理由
温度変化が激しいと、空気中の水分によりフードに結露がつくような状態になり、ドッグフードに水分が付着する可能性があります。
水分は細菌の繁殖の原因になります。
缶詰のドッグフードの保存方法
缶詰を使われている方の保存方法はどうでしょうか。
缶詰のドッグフードは基本的に保存を考えて作られておらず、1日~2日で使い切ることがおすすめです。
その間の保存方法は以下の通りです。
缶詰のドッグフードの保存方法
- 缶詰から、密閉できる容器(タッパーなど)に移す。
- 容器を冷蔵庫に入れて保存する。
- 再度使用するときに、レンジで温めてから与える。
缶詰のドッグフードは、人間の食品の缶詰と同様の感覚で保存するということですね。
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セミモイストのドッグフードの保存方法
セミモイストタイプのドッグフードは嗜好性が高いですので、使われている方も多いのではないでしょうか。
ただセミモイストタイプはドライフードより水分量が多いため、ドライフードより傷みやすいです。(もちろん傷まないようにするために添加物が使われます)
また開封してから半日もすると、フード中の水分の50%が蒸発してしまうといわれます。
長期の保存には向いておらず、どちらかというと缶詰に近いイメージで短期の使い切りをおすすめします。
そういった理由でそもそも小分け包装になっていることが多いです。
保存(数時間~数日間)をする際は以下がおすすめです。
ポイント
- 気密性の高い容器に入れておく
- なるべく冷暗所に置いておく
ドライフードの保存方法とほとんど同じですね。
ただし何度も書きますが、1か月などの保存には向きません。あくまで数日です。(※)
※セミモイストのドッグフードは製品により水分量にばらつきがあります。
水分量が違えば保存できる期間も違ってきます。
製品のパッケージには保存について書かれているはずなので、具体的な保存期間の目安はそれを参考にしてください。
「冷蔵庫に入れる」→「レンジで温める」はお勧めしません。
水分がほとんど飛んでしまって、セミモイストタイプの意味がなくなってしまうからです。
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よくある疑問
ドライフードも冷蔵庫に入れたほうがいいの?
「冷蔵庫に入れて室温に出す。また冷蔵庫に入れる」を繰り返すことにより
温度変化が起こり、結露する可能性があります。
結露で出た水分はカビの原因になります。
また冷やすことにより風味が落ちやすいです。
よってドライフードを冷蔵庫に入れることはおすすめしません。
上記の「密閉容器にいれて冷暗所においておく」で十分です。
なんらかの事情で冷蔵庫に入れる場合には、1回ごとに使いきれるよう小分けにして、同じフードを何度も出し入れすることがないようにしてください。
缶詰を冷凍してもいい?
問題はありませんが、缶詰の中に入っていた水分が分離することがあります。
そうすると風味が落ちることがあります。
缶詰は短期で使い切れる量になっていることがほとんどだと思います。
冷凍ではなく、冷蔵で十分です。
ドライフードは真空になる容器に入れたほうがいい?
最近ではドライフードを酸素に触れさせる量を極力減らすために、容器内を真空にできるドッグフード容器も販売されています。
ただし比較的効果になりますし、タッパーや米びつのようなものでも十分です。
本記事は以上となります。最後までお読みいただき、ありがとうございました!