2月3日の節分に、豆まきをする方も多いのではないでしょうか。
ペット豆まきのマメ(福豆)を食べても大丈夫なのでしょうか?
ペット栄養管理士の筆者が解説していきます。
豆まきに使われる豆(福豆)の種類は?
福豆としては大豆が使われていることが多いと思いますが、
地方や家庭によって何の豆を使うかには差があるようです。
大豆
落花生
青えんどう豆
ピスタチオ
たまごボーロ などなど
調べてみるとこのようなものが使われているようです。
たまごボーロは豆ではないですが、お子さんがいる家庭ではいいかもしれませんね。
豆にはカルシウム、マグネシウムが多い
ということで
上記で挙げた豆類とほかの食品の栄養成分を比較してみました。
たんぱく質(g) | 脂質(g) | カルシウム(mg) | マグネシウム(mg) | |
大豆 | 33.8 | 19.7 | 180 | 220 |
落花生 | 12 | 24.2 | 15 | 100 |
青えんどう豆 | 5.6 | 0.7 | 65 | 120 |
ピスタチオ | 17.4 | 56.1 | 120 | 120 |
鶏むね肉 | 19.5 | 17.2 | 4 | 20 |
卵 | 12.3 | 10.3 | 51 | 11 |
お米 | 6.1 | 0.9 | 5 | 23 |
※食品成分データベースより算出
豆類には全般的に、カルシウムやマグネシウムなどのミネラル類がたくさん含まれていることが分かります。
カルシウムやマグネシウムは、尿石症の原因になる可能性があります。
よって尿石症のある犬や猫には、福豆は与えるのを避けたほうがいいでしょう。
またピスタチオは豆類の中でも、脂肪分がダントツに高くなっています。
おやつとして少しくらいであれば影響は出にくいでしょうが、ダイエット中や膵炎、高脂血症の犬猫は避けるほうが安全です。
注意ポイント
販売されている福豆は商品によっては、塩や砂糖で味付けされているものも販売されています。
こういったものは豆の種類が何であれペットに対してはいいものとは言えません。
個別にチェックすることが必要です。
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健康な犬猫なら、豆のマメを食べても大丈夫?
病気がある子を前提とした話が多くなってしまいましたが、
健康な犬猫の場合はどうでしょうか。
「健康な犬猫」が「ちょっとくらい」食べる程度であれば、どんな豆でも食べても問題ありません。
それがすぐに病気になったりすることは考えにくいです。
ただし、大豆などをそのままの形で食べても消化できない子もいます。
たくさんあげるとそれが胃腸の負担になり、下痢をしてしまうなども考えられます。
「ちょっと」を心がけて鬼退治に挑みましょう!
もっとも安全な豆まき
少しかたい話にはなってしまいますが、もっとも安全なのはふだん食べているフードをまくことです。
健康の部分を考えれば何、を気にすることもなくまけます。
もちろん部屋の中が汚れてしまうことも考えて小スペースで、ということにはなりますが・・・