こんにちは!
ペット栄養管理士のピー子センパイです。

今日はなんだかいつもよりのどが乾かない気がするんだけど体調悪いのかも。


だから、コロ助の体に水がたくさん入ったからのどが乾かないんだと思うよ。


今日の缶詰はおいしかったし、またよろしく頼むよ。
あまり意識することがないかもしれませんが、
ドッグフード、キャットフードにはいろんなタイプがあります。
そのタイプを水分量という視点で見てみると、3タイプになります。
それを知ると自分の家の子にどんなものがあうのか見えてくることがあるかもしれません。
ということでこちらの記事ではペット栄養管理士歴10年の私が解説していきます。
この記事でわかること
ドライフードタイプ
カリカリタイプと言われたりしますね。
水分量は10%以下になっています。
研究では13%以上の水分量になるとかびが生えるということが分かっています。
3%分の余裕をもって、日本ではドライフードは10%以下の水分量になるように作られています。
食べてみた感想
大豆やピーナッツなどの豆類を食べている感じ。
食べた後に苦みが少し残ります。(これは製品によって違うと思います)
ドライフードのメリット
水分量が少ないということはカビが生えづらいです。
ということは長期の保存がしやすくなります。
長期の保存がきくということは飼い主側にとってランニングコストが安く済むということです。
なので多くのご家庭でドライフードタイプが使われており、
販売されている製品数も圧倒的に多いです。
ドライフードのデメリット
水分量が多いほど犬・猫もおいしく感じる傾向があります。
よって缶詰などより食べつきが悪いということがあるかもしれません。
また長期の保存をするために酸化防止剤という添加物を使うのが不可欠です。
一概に酸化防止剤が悪いということはありませんが、
気になる方にはおすすめできません。
酸化防止剤についてはこちらの記事でも書いています。
https://pet-monosiri.com/2019/01/27/bharoyalcanine/
セミモイストタイプまたはソフトタイプ
水分量は25~35%のフードです。
一部の製造工程が違うことで名前が呼び分けられます。
どちらにしてもドライフードと形状は似ていますが、
ドライフードより水分量が多く、しっとりした質感です。
食べてみた感想
乾パンや固いカステラを食べている感じです。
下に書く添加物の影響と思われますが甘味があります。
3つのタイプの中でいちばんおいしかったです。
セミモイストタイプのメリット
ドライフードより水分量が多い分、食べつきがいいことがあります。
また小分けパックになっていることが多いです。
セミモイストタイプのデメリット
水分量が多めなため消費期限は短めです。
またしっとり感をだすために水分保持剤を使用します。
水分保持剤にはプロピレングリコールというものが使われるのですが、
これは猫には毒性があるため与えてはいけません。
よってセミモイストタイプ/ソフトドライタイプはほとんどがドッグフードです。
販売されている製品も多くありません。


ウェット缶詰タイプまたはウェットパウチタイプ
いわゆる缶詰、パウチと呼ばれるタイプです。
水分量は75%程度で、なかには90%が水分という製品もあります。
非常においしそうな見た目になっていることが多いですが、
つまりこのタイプの製品の中身はほとんどが「水」です。
食べてみた感想
鉄っぽい味が口に強く残ります。
においは人が会でもおいしそうですが、
実際に食べると3つの中でいちばんきつかったです。
ウェット缶詰・ウェットパウチのメリット
水分が多いことで食べつきがいいことが多いです。
おそらくドライフードを与えている子にたまに缶詰をあげると
大喜びするのを見たことがある方も多いのではないでしょうか。
また尿石などの尿路疾患があった時に与えると尿量が増えて、
病気の管理がしやすくなることもあります。


尿路疾患についてはこちらの記事でも解説しています。
ウェット缶詰・ウェットパウチのデメリット
開封後はすぐに使い切ることを前提に作られています。
なので長期の保存はできません。
また中身のほとんどが水分ですので、
水以外の体に必要な栄養量を摂るには与える量が必然的に多くなります。
長期保存ができないことと、与える量が多くなることにより
ランニングコストは3つのタイプの中でもっとも高くなります。
また肉肉しさやジューシーさを出すために
着色料や増粘安定剤といった添加物が使われることが多いです。
もちろんこれ自体が危険なことはありませんが、気になる方にはおすすめできません。
いかがだったでしょうか。
あまり意識せずにドッグフード、キャットフードを
購入している方も多いのではないかと思いますが、
ご自宅のフードを見直す機会になれば幸いです。
こちらの記事ではフードの保存方法について解説しています。