メリットとか口コミを知っておきたいんだけど。
ペット栄養管理士の筆者が、くわしくレビューしてみました。
この記事でわかること
FKDとは
FKD 腎心肝アシスト(以下FKD)は、スペシフィックの療法食です。
商品には以下のように記載されています。
〔腎心肝アシスト〕ナトリウム、リン、蛋白質を制限し、腎・肝・心の健康維持に配慮した食事療法食です。
●腎臓への負担を考慮してリンと蛋白質の含有量を制限しています。
●ナトリウムを制限し、心血管系への負担を減らすことで、うっ血性心不全の猫や、心不全に伴う高血圧や浮腫を呈する猫に配慮。
●蛋白質の含有量を制限することで、肝不全の猫にみられる高アンモニア血症や肝性脳症に配慮。
FKDの基本情報をまとめておきます。
成分
粗蛋白質 | 23% |
粗脂肪 | 22.5% |
炭水化物 | 36.2% |
灰分 | 5.7% |
粗繊維 | 4.1% |
水分 | 8.5% |
カルシウム | 0.66% |
リン | 0.39% |
マグネシウム | 0.06% |
ナトリウム | 0.20% |
カリウム | 1.28% |
鉄 | 0.02% |
亜鉛 | 0.02% |
タウリン | 0.03% |
オメガ―3脂肪酸 | 2.10% |
EPA | 0.56% |
DHA | 0.90% |
カロリー(/100g) | 439kcal |
原産国 | ベルギー |
療法食ですが、成猫を対象としています。
粒の形、味
粒は丸い形をしています。
魚の風味です。
原材料
トウモロコシ、トウモロコシ蛋白、動物油脂(豚)、魚油、粉卵、ジャガイモ蛋白、トウモロコシでんぷん、粉末セルロース、動物蛋白加水分解物、ビートパルプ、ミネラル類(Ca、K、Cl、Cu、Fe、Zn、Mn、Se、I)、ビタミン類(VA、VD3、VE、VK、VB1、VB2、パントテン酸、VB6、VB12、ナイアシン、葉酸、ビオチン、コリン)、ナンキョクオキアミ、魚粉、サイリウム種皮、タウリン、L-カルニチン、酸化防止剤(ローズマリー抽出物、ミックストコフェロール、パルミチン酸アスコルビル)
袋のサイズ
ドライフードは
- 400g
- 2kg
の2種類です。
また、100gのウェットタイプもあります。(1ケース=7個入り)
中身は、ややかためのレバーペーストのような感じです。
スプーンなどでつぶすと、やわらかいペーストとして使えます。
価格と購入方法
FKDは、動物病院または大手通販サイトのどちらかで購入できます。
価格をまとめてみました。
動物病院 | Amazon | 楽天市場 | |
400g | 1,100 円 | 995 円 | 897 円 |
2kg | 5,280 円 | 取扱なし | 4,047 円 |
100g(ウェット) | 1,705 円 | 1,597 円 | 1,342 円 |
※動物病院は希望小売価格を想定。
※Amazon、楽天市場は記事公開時の最安値。
ドライ(400g・2㎏) ↓↓
ウェット(100g) ↓↓
具体的なメリット、デメリットも知っておきたい!
では次に、FKDのメリット・デメリットを解説します。
FKDのメリット・デメリット
メリット
具体的なメリットは4つあります。
- たんぱく質やリンが低い
- 動物性タンパクが使われていない
- EPA・DHAが豊富
- 心臓・肝臓・尿石のケアも可能
腎臓に負担をかける成分がかなり低い
慢性腎臓病の時には、以下の3つの成分を減らした療法食を使うことが多いです。
- タンパク質
- リン
- ナトリウム
腎臓病の療法食の中でも、FKDのタンパク質とリンの量は低いです。
メジャーな2商品と比較してみます。
FKD | k/d | 腎臓サポート | |
タンパク質 | 23% | 28.3% | 23.0% |
リン | 0.39% | 0.24% | 0.3% |
ナトリウム | 0.20% | 0.24% | 0.4% |
※k/dはヒルズ、腎臓サポートはロイヤルカナンより発売。
健康状態にもよりますが、腎臓の健康維持への配慮に適しているフードといえるでしょう。(使用に際しては、かかりつけ病院などの判断も聞くことをおすすめします)
動物性タンパクが使われていない
FKDの原材料には、肉などの動物性タンパクがいっさい使われてません。
タンパク源は「卵」と「ジャガイモ」の植物性タンパクがメインになっています。
動物性タンパクからは「窒素性老廃物」に関わっていると考えられ、動物性タンパクを使ってないことは、一つのメリットといえます。
EPA・DHAが豊富
FKDには、EPAやDHA(オメガ―3脂肪酸)が豊富です。
こちらも、メジャーな療法食と比較してみます。
いかにEPA・DHAが多いかが分かります。
FKD | k/d | 腎臓サポート | |
EPA+DHA | 1.46% | 0.85% | 0.42% |
※k/dはオメガ―3脂肪酸の量として記載
他のケアも可能
腎臓のケアに加え、FKDは
- 心臓
- 肝臓
- 尿路
の健康ケアにも配慮されています。
パンフレットにも、ケアについて明記にされています。
心臓 | ナトリウムを制限し、心血管系への負担を減らすことでうっ血性心不全の猫や、うっ血性心不全に伴う高血圧あるいは浮腫を呈する猫に推奨されます。 |
肝臓 | 蛋白質の含有量を制限することで、肝不全の猫にみられる高アンモニア血症や肝性脳症、腎不全の高窒素血症に配慮しています。 |
尿石 | シュウ酸塩およびシスチン、尿酸塩の尿中濃度の低減に配慮して、蛋白質含有量を制限しています。 また、これらの尿石が析出(結晶化)しにくいアルカリ尿が産生されやすいように、ミネラル類の成分を調整しています。 |
該腎臓以外にもケアをしたいという猫には、FKDは大きなメリットがあるといえます。
デメリット
一方、デメリットは2点あります。
- 大きい袋がない
- 合成の酸化防止剤がつかれている
大きい袋がない
くり返しですが、FKDは
- 400g
- 2kg
の2サイズです。
4㎏などの大きい袋がないため、複数の猫にあげたい場合には割高になります。
メモ
目安としては、4㎏の猫に1日に50gあたえます。
1か月で1.5㎏を消費する計算です。
合成の酸化防止剤が使われている
合成酸化防止剤は、つかわれなくなりました。
FKDには合成の酸化防止剤が使われています。
BHABHT没食子酸プロピル
これらの物質は多量に摂取すると健康被害を起こす可能性が指摘されています。
ただ逆に、規定量が守られていれば安全だということも実証されています。
なので、過度に心配する必要はありません。
メモいずれも化粧品やバターなど、人間用の添加物としても使われています。
ただ「合成酸化防止剤が少しでも入っていてほしくない!」という方もいるでしょう。
そういった方には、FKDはおススメできないです。
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FKDの口コミ
最後に、Amazonレビューの口コミをあつめてみました。
ロイヤルカナンだけでは飽きてきたようなので、混ぜて食べさせる用に試しに購入してみました。
魚の香りが気に入ったらしく食欲が増したので良かったです。粒はロイヤルカナンより小粒で硬さはさほど変わらない気がします。また購入したいと思います。
肝臓サポートできる餌を何個かで飽きないように食べさせていますが、この餌も美味しいらしく食べています。少し食べすぎなくらいです😃
猫さんの食いつきがとてもいいです。
気に入ってくれたみたいです。
類似品と比べてもこちらの食いつきは抜群でした
これは食い付き良いです。
ただ、口内炎のため10粒位でやめてしまいましたが、それでもカリカリ食べると満足げなのでリピートすると思います。
少しでも食べてもらいたくて療養食をいくつも試した中の1品。風味が他よりも強く味も少し濃いような気がする。ウエット系を一切食べないのでドライで数種出している。
スペシフィックはネットで購入できるので助かっている。
他の療養食は動物病院でしか購入できないので。他の食事に比べ色が濃いのが特徴で若干湿ったような感じもある。
サンマの骨を一晩置きっぱなしにして乾かしたような匂いだと思いました。
袋を開けたらクンクンして期待したのですが、いざお皿に出したら食べませんでした。
捨てるときにお皿が油でギトギトになっていたのでこってり目の感じが合わなかったのかもしれません。
匂いを嗅ぐだけで全く食べてくれませんてした。
うちの子は基本チキン味が好きなんですがこの魚くさいにおいでも食いつきは意外と悪くなかったので意外でした。ただ粒が少し大きいかなーとは思うんですが小さすぎても食べにくそうだし、難しいところではあります。ただ魚くさい・・気がします。
現在では、200件以上のレビューがありますので、さらに気になる方はよく使うサイトを見てみるといいかもしれません。
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FKDについての記事は、以上となります。最後までお読みいただき、ありがとうございました!