うちの子は食べ物アレルギーだから、おやつ選びも苦労するわー・・・。
こういう悩みを抱える飼い主さんも多いはず。
ということでペット栄養管理士の筆者が、犬の食事アレルギーケアおやつを紹介させていただきます!
1個あたりのカロリーや、原材料などの情報も掲載しています。
この記事でわかること
犬の食物アレルギー用おやつ選びのキーワード
まず食事アレルギー用おやつを選ぶために、いくつかのキーワードを整理しておきます。
これを知っておくと、今後自分でおやつの選択ができるようになります。
手っ取り早く、おすすめのおやつを知りたい方は、ここはスルーしていただいて構いません。
タンパク質
アレルゲンになるのは、食品中の「タンパク質」です。
チキンアレルギーや米アレルギーなどと言いますが、アレルゲンになるのは食材の中のタンパク質です。
なので原材料を見て「何のタンパク質が入っているか」を判断できれば、その子に合ったおやつ選びができます。
過去に食べたこのがあるものにアレルギー反応は起こる
アレルギー反応は、過去に摂取したものがあるものにしか起こらないと言われています。
なので一般的なペットフードやおやつにあまり使われていない食材は、食事アレルギーの時に使える可能性が高いです。
〇〇スターチ
アレルギーのおやつやフードを見ると「〇〇スターチ」と書かれていることがあります。
スターチ=デンプン(炭水化物)のことです。
例えば「ポテトスターチ」であれば、「ポテトの中のデンプンだけを入れてあります(=ポテトのタンパク質は除外されている)」という意味です。
なのでスターチという言葉は、アレルギー反応がおこるリスクに配慮されているということです。
加水分解〇〇
アレルギーのおやつやフードを見ると、「加水分解〇〇」と書いてあることがあります。
これはタンパク質を「アレルギー反応が起こりにくいよう、こまかく分解しているこ」とを意味しています。
なので加水分解〇〇という食材は、アレルギー反応が起こるリスクにかなり配慮されているということです。
アレルギー配慮のおやつ5選
それでは上記を踏まえたうえで、犬の食事アレルギー用のおやつのおすすめ5選を紹介していきます。
※入っている数やカロリーはあくまで目安であり、多少前後する可能性があります。また中身の画像は原寸大ではなくイメージです。
低アレルゲントリーツ
低アレルゲントリーツは、ヒルズから発売されているおやつです。
公式サイトでは、以下のように記載されています。
加水分解たんぱく質と単一の炭水化物(コーンスターチ)を使用し、食物アレルギーの犬に対応する療法食のおやつです
おもなタンパク質
- 加水分解チキン
原材料
コーンスターチ、加水分解チキン、セルロース、植物性油脂、ミネラル類(カルシウム、リン、ナトリウム、カリウム、クロライド、銅、鉄、マンガン、セレン、亜鉛、ヨウ素)、ビタミン類(A、B1、B2、B6、B12、C、D3、E、ベータカロテン、ナイアシン、パントテン酸、葉酸、ビオチン、コリン)、アミノ酸類(タウリン、メチオニン)、酸化防止剤(ミックストコフェロール、ローズマリー抽出物、緑茶抽出物)
主要タンパク源は加水分解チキンのみの、療法食タイプのおやつです。
動物病院での取り扱いも多いです。
骨型のビスケットタイプで、1粒あたり17kcal、約37粒入りです。
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ペティッツソフトトリーツ・低アレルゲン
ソフトトリーツ・低アレルゲンは、(株)QIXから発売されているおやつです。
公式サイトでは、以下のように記載されています。
・食物アレルギーの食事制限をしている犬にも安心して与えることが出来ます。
・原材料に犬主要食物アレルゲン35品目を不使用、アレルギーに配慮しています。
おもなタンパク質
- ホワイトソルガム
原材料
ホワイトソルガム粉、黒糖蜜、増粘安定剤(グリセリン、加工デンプン(タピオカ由来))、未焼成カルシウム、香料、ビタミンE(酸化防止剤)
主要タンパク源はホワイトソルガム(イネ科タカキビの一種)で、療法食タイプのおやつです。
スティック状のおやつで、1本あたり8kcal、約35本入り。
水分量の多いソフトタイプ(セミモイストタイプ)なので、嗜好性は高いですが傷みが早いです。
開封後は2週間程度で早めに食べきりましょう。
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低アレルゲントリーツ
低アレルゲントリーツは、ペットゴー(株)から発売されているおやつです。
公式サイトでは、以下のように記載されています。
北海道産のポテトスターチ(遺伝子組み換えでない)を主原料としたおやつです。
食物アレルギーとなりやすい牛肉、豚肉、鶏肉、卵、小麦粉、乳、大豆、とうもろこしを使用していません。
おもなタンパク質
- かぼちゃ
原材料
ポテトスターチ、スクロース、かぼちゃパウダー、酵母エキス、水飴、乳化剤、セルロース、膨張剤、ビタミン類(C、E)、ミネラル類(Ca、P)、メチオニン
ボーロタイプで、回数を多く与えていくことができます。
名前は同じですが、ヒルズの低アレルゲントリーツとは関係ありません。
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低分子プロテイントリーツ
低分子プロテイントリーツは、ロイヤルカナンから発売されているおやつです。
公式サイトでは、以下のように記載されています。
食物アレルギーの犬に給与することを目的として特別に調製された食事療法食トリーツです。
このトリーツは、食物アレルギーを起こしにくい加水分解タンパクを使用しています。このトリーツは、犬用 低分子プロテインなどによる食事療法時に与えることができます。
おもなタンパク質
- 米
- 何らかの植物
原材料
米、超高消化性植物性タンパク(消化率90%以上)、動物性油脂、大豆油、ビートパルプ、魚油、加水分解レバー(鶏、七面鳥)、フラクトオリゴ糖、ベニバナ油(γ-リノレン酸源)、マリーゴールドエキス(ルテイン源)、アミノ酸類(DL-メチオニン、タウリン)、ゼオライト、ポリリン酸ナトリウム、ミネラル類(Ca、Mg、Zn、Mn、Cu、Fe、Se、I、Na、P、K、Cl)、ビタミン類(コリン、E、ナイアシン、C、パントテン酸カルシウム、ビオチン、B6、B2、B1、A、B12、葉酸、D3)、酸化防止剤(ミックストコフェロール、ローズマリーエキス)
「高消化性植物性タンパク」が何の原料なのかが不透明ですが、米と合わせて2種類のアレルギーリスクがありそうです。
星形のビスケットタイプで、1個あたり6kcal、約60個入りです。
療法食タイプのおやつです。
購入は動物病院でのみ、可能です。
ビスミニ・フィッシュ&ポテト
ビスミニ・フィッシュ&ポテトは、(株)森乳サンワールドから発売されているおやつです。
公式サイトでは、以下のように記載されています。
アレルゲンになりにくいといわれる魚とポテトを原材料に使用し、食物アレルギーに配慮した低アレルゲンビスケットです。
おもなタンパク質
- ポテト
- サーモン
- ホワイトフィッシュ
- トマト
原材料
ポテト、サーモン、ホワイトフィッシュ、セルロース、トマト、フィッシュダイジェスト、植物性油脂、動物性脂肪、食塩、L‐カルニチン、グルコサミン、ユッカ抽出物、ビタミン類(A,D,E,B1,B6,パントテン酸,ナイアシン,葉酸,B2,K,ビオチン,コリン,B12)、ミネラル類(Ca,Mn,Cu,Zn,K,Fe,Se)、酸化防止剤(トコフェロール,クエン酸,ローズマリーエキス)
病院での取り扱いもあるビスミニですが、アレルゲンになりうる食材はすこし多いです。
小さなビスケットタイプで、1個あたり5.4kcal、約120粒入り。
コストパフォーマンスは高いです。
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本記事は以上となります。最後までお読みいただき、ありがとうございました!