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狂犬病予防注射は絶対しないとダメです!現実的な3つの理由。

 

今年も狂犬病予防接種のハガキが届いたわ。

でも注射しないっていう友達もいるし、やんなくてもいいのかな?

 

こんな風に思ったことはありませんか?

いろんな情報がありますが、個人としては「予防接種はしなければいけない」という意見です。

それは法律で決まっているから、という堅苦しい理由ではなく、現実的に考えてそう思うんです。

 

この辺りを分かりやすく解説していきます。

 

狂犬病とは

狂犬病は、日本国内では60年以上発症がないので、なかなか身近に感じることができない病気です。

なのでまず狂犬病がわたしたちにどう関わるのか、というのを理解する必要があります。

 

狂犬病について整理してみます。

 

狂犬病を理解する

  • 感染する可能性のある動物⇒犬、猫、ほ乳類全般
  • 感染を媒介する動物はたくさんいる。
  • 感染経路は咬傷(咬まれる、ひっかかれる)。
  • 予防方法は予防注射のみ。
  • 発症したら100%死ぬ。

 

詳しく知りたい方のために、1つずつ少し深堀します。

 

狂犬病に感染する動物

名前だと犬にしか感染しないイメージを持たれますが、狂犬病は犬や猫、ほ乳類全般が狂犬病に感染する可能性があります

Youtubeにも実際に狂犬病に感染した犬や人の映像がアップされていたりします。この動画はそこまで刺激が強くありませんので、一度見てみると少し身近に感じるかと思います。

 

 

狂犬病は犬だけの問題でなく、人間も含めた多数の動物にかかわる問題といえます。

 

狂犬病を媒介する動物と感染経路

狂犬病は主に「狂犬病ウイルスをもつ動物に咬まれる、引っ掻かれる」ことによって感染します。

厚生労働省の調査によると、世界で狂犬病を媒介する(伝達する)可能性の動物としては合計8種類の動物が挙げられています。

 

発症と予防方法

狂犬病を発症すると100%死にます

ただ狂犬病ウイルスを持つ動物に咬まれても、すぐに消毒などの処置をすれば発症をさせずに済むこともあります。

またワクチンを接種をしてあれば、咬まれたとしても発症を防ぐことができます。

 

 

世界の現状

ちなみにもう1つ大事な視点で、世界では狂犬病に感染した人(動物)がどれくらいいるのか、ということです。

WHO(世界保健機関)の発表によると、アジアやアフリカを中心に毎年55,000人の人間が狂犬病で亡くなっています

動物に関する資料はありませんが、人が人を咬んで感染するという事例はないので、かなりの数の動物が狂犬病を発症または感染していると考えられます。

 

 

狂犬病予防注射が必要ないという意見

次に「狂犬病予防注射が必要ない」と言っている人の意見をまとめてみます。

 

だいたいこんな感じでしょうか。

  1. 日本では狂犬病は何十年も出ていないから心配ない。
  2. うちの子は室内から出すことがないから大丈夫。

 

どちらも理解できる考え方です。

「予防接種の費用を抑えたい」という考えが、狂犬病不要論の根本にあるように思います

 

 

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狂犬病予防注射は絶対必要だと思う理由

 

上記を含めて筆者が「狂犬病予防接種は絶対に必要だ」と思う理由を書いてみます。

考え方はシンプルで、以下の3点です。

狂犬病予防接種が必要だと思う理由

  • 感染動物の侵入はあり得るから。
  • 今と同じレベルの環境で犬を飼いたいから。
  • 費用対効果。

 

感染動物の侵入

上でも書きましたが、世界には狂犬病を発症する動物や媒介する動物がウヨウヨいるんです。その動物たちが国内に入ってくる可能性は低くはないと思っています。

「日本では検疫が行われてるでしょ?」と思うかもしれません。

それは間違いではありませんが、動物の密輸も存在しています。

またコウモリなどは知らぬ間に貨物船にのって侵入してくることが想像できます。

ですので「日本に狂犬病ウイルスが入ってくることはない」というのは過信だと思うのです。

 

 

今と同じレベルの飼育環境を保ちたい

「狂犬病ウイルスが入ってきても、うちの子は外に出さないから大丈夫。」という方。

まさにその通りで、今ご自宅のわんちゃんは狂犬病にかかることはないでしょう。

でもウイルスが入ってきただけで今の生活環境は間違いなく大きく変わります

 

・犬を飼っているだけで白い目で見られるかもしれません

・犬を飼っているだけで賃貸物件を借りられなくなるかもしれません

 

これらは理不尽ですが、世の中の動きはそうなるのです。現に狂牛病や鳥インフルエンザなど、動物の病気が流行するとその動物に対する偏見の目が必ず出ています。

そんな時に「狂犬病予防接種をしていない犬の飼い主」というレッテルを貼られるのは、よりしんどいことになると思います。

たぶん生活場所の変更なども強いられる方が出てくるでしょう。

 

現状のペットの飼育環境にある程度満足できているからこそ、それを維持する意味で予防接種をしていかなければならないと思うのです。

 

費用対効果

そして「現状の環境の維持」という意味でも、予防接種の費用の年間数千円というのは決して高くないものだと思います。

予防接種が日本での犬の飼育環境を維持することにつながっていくのですから。

 

またWHOも発表していますが、「狂犬病の対策は、予防がいちばん費用対効果が高い」としています。

予防をできているうちはいい。でも「狂犬病が広がって治療をしなければならない」となった時の経済的マイナスはとても大きい、ということが分かっているんですね。

 

生活環境の維持の面、経済的な面のどちらから考えて予防接種の費用対効果はとても高いと思います。

 

いかがだったでしょうか。

犬を飼う上で狂犬病予防接種は必ず聞く言葉ですが、あまり深く考えないと「予防接種は不要だ」という情報を鵜呑みにしてしまうこともあるかと思います。

こちらの記事が少しでも狂犬病予防接種について考える機会になればうれしいです。

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