フード

【知らなきゃ損】療法食とは?ペット栄養管理士のやさしい解説。

【公開日:2020年2月20日】

 

飼い主さん
ペットが病気の時に使うフードがあるって聞いたんだけど・・・

どんなものなの?ホントに効果あるの?

 

ペットが病気になると、動物病院から「療法食」というペットフードをすすめられることがあります。

 

ただ療法食についての情報はかなり少ないため、その存在や効果を疑ってしまうことがあるかもしれません。

ペット栄養管理士が「療法食の全体像」をお伝えしていきます。

 

 

療法食とは

療法食は「病気の治療に使うペットフード」のことです

人間の医療でも「療養食」などの名前で知られているかもしれませんが、それに近いものです。

 

 腎不全の方のための、「たんぱく調整食」

※COOPの健康管理食より

 

日本の一般ルールでは、ペットフードを3つに分類しています。

  1. 総合栄養食
  2. 間食
  3. その他の目的食

 

療法食は「3、その他の目的食」に分類されます。

「その他の目的食」の中には、離乳食などの特定の目的のフードが入っています。

 

療法食を名乗るために、何か特別なテストがあるかというとわけではありません

各メーカーが、どこかの団体の基準や論文を参考にして、自社の工夫で製造しています。

 

飼い主さん
じゃあ適当なフードを作って、「療法食」と宣伝できちゃうんじゃない?

 

確かにその通りです。

共通のテストがあるわけではないので、適当に名づけることもできてしまいます。

ですが実際にはそんなことはほとんどありません。

 

理由は2つです。

  1. 効果が出ないことが知られれば、すぐ売れなくなるから。
  2. ペットフードの製造コストは高いから。

 

要は「療法食」と適当に名前を付けるには、費用対効果が悪すぎるんです

 

ペットに対する効果が感じられなければ、飼い主はすぐに使うのをやめるでしょう。

悪評はすぐに広まります。

 

さらにペットフードは、いくつもの工程を経て作られます。

大まかにみても、4つの工程があります。

  1. 10種類以上の原材料を粉砕
  2. 混ぜる
  3. 膨らませる
  4. 粒の形に切断する

 

そして販売するには、獣医師や著名人などに宣伝してもらう必要があり、営業コストも高いです。

その中で「適当に名づけたフード=売れなくなる可能性が高いフード」を作るのは、リスクが高すぎます。

 

よって療法食と名のついたものは、メーカーがそれなりの努力をして販売していることがほとんどです。

 

 

どんな病気の療法食がある?

 

私の知るかぎり、2020年現在では14の病気に対応する療法食が存在しています。

人間の療養食よりも種類が多いです。

  1. 尿石症
  2. 慢性腎不全
  3. 心臓病
  4. 食物アレルギー
  5. ダイエット
  6. 糖尿病
  7. 高脂血症
  8. 関節炎
  9. 肝臓病
  10. 歯周病
  11. 甲状腺機能亢進症
  12. てんかん
  13. 消化器病(膵炎やリンパ管拡張症など)
  14. 皮膚病(脂漏症や膿皮症など)

 

ちなみに以前は「認知症」や「ガン」の療法食というのも存在していました。

 

療法食には年齢分けはない?

飼い主さん
いろんな療法食があるのね。

ふつうのペットフードには「7歳以上用」とかあるけど、療法食に年齢分けはないの?

 

結論から書くと、

ほぼすべての療法食は「1歳以上用」

です。

 

しかも使用年齢の上限(〇才まで)はありません。

 

理由は2つです。

1つめの理由は、高齢になって病気になることが圧倒的に多いからです。

アニコム白書でも、年齢と保険利用(=病気の治療)が比例するのが分かります。

 

アニコム家庭どうぶつ白書2019より

 

2つめは、ペットフードの年齢分けの世界的な基準(※)は「1歳まで用」と「1歳以上用」の2つしかないことです。(※AAFCOの基準など)

よく「7歳以上用」とか「10歳以上用」など見かけますが、あれはお客さんが選びやすくするためのメーカー独自の表示であり、共通のルールではありません。

 

よって療法食は「1歳以上用」がほとんどであり、「〇歳まで」の上限がありません。

 

メモ

「1歳未満でも使える」とか「〇か月間以上は使っちゃだめ」という療法食もなくはないです。

ただ統計を取ったわけではありませんが、そういったものは療法食全体の1%くらいだと思います。

 

 

療法食のことを一番よく知っているのは誰?

療法食について、飼い主さんのもとにまで届いている情報はほんのわずかです。

こんな経験をしたことはありませんでしたか?

 

  • 〇〇病の療法食があるなんて知らなかった!
  • 病院で療法食について聞いたけど、答えがあやふやだった。
  • ネットで調べても療法食について信頼できる記事が少ない

 

日本で療法食の情報量が少ないのには、大きく2つの理由があります。

 

1つめは「獣医師も看護師も、授業で療法食についてほぼ学んでいない」ことです。

大学や学校で療法食について学ぶことはほぼありません。

そして就職した途端いそがしくなり、療法食まで手が回らない、というのが現状です。

日本には10,000軒の動物病院15,000人の獣医師23,000人の動物看護師がいます。

すべての獣医さんや看護師さんが十分な知識を持っていれば、飼い主さんに届く情報量はもっと多いはずです。

 

2つめは「療法食の先進国は欧米のため、最新の情報を得るのにハードルがある」ということです。

簡単に言うと英語ができないと、自ら情報を得にくい、ということです。

 

 

そんな中、日本で療法食の情報を一番持っているのは

療法食を製造しているメーカーの関係者

です。

 

特に「欧米で療法食を製造しているメーカーの日本法人」が情報を持っています

欧米の最新の情報が入りつつ、日本語に情報を翻訳できる部署があるからです。

 

よって日本では、療法食の情報の多くはこのように流れています。

メーカー > 獣医師・看護師 > 飼い主

飼い主さんは、「かかりつけ病院の意識次第」で療法食にふれる情報量が変わるということです。

しかし上述の通り、病院ではたらく人の「療法食に対する意識」は高くないことも多いです。

そんな問題があるため、私はブログで直接飼い主さんに情報発信しているというわけです。

当ブログをブックマークしておいていただけると、お役に立つと思います!

※私はペット栄養管理士のため、メーカーから療法食の情報をいただけやすい立場にいます。

 

 

療法食を作っているメーカーと信頼性

私が「ここは信頼できる」と感じている会社(ブランド)はこちらです。

  1. ヒルズ
  2. ロイヤルカナン
  3. ピュリナ

 

情報発信の頻度や質、本社の研究所もしっかりしている印象です。

この5社のフードを使って、大きな問題はないと思います。

 

飼い主さん
でもそれはあなたの主観でしょ?

ペット栄養管理士とはいえ、いちブロガーの主観だけじゃ信用しきれないよ。

 

たしかにそう思うのは無理はないです。

「読者の方より療法食の知識が少しあるかもしれない」という程度で、あくまで私はただの個人です。

 

ただ日本にはVDECという団体があります

VDECは日本で唯一、「第3社として療法食を評価する」組織です。

 

 

わたしが挙げたメーカーのうち、VDECはヒルズとロイヤルカナンの製品をほぼ全て登録しています。

なので第3者的に見ても、「少なくともヒルズとロイヤルカナンは信頼できる」と言えるのではないでしょうか?

 

そういったこともあり、本ブログではヒルズとロイヤルカナンの情報発信が多くなっています。

 

メモ

このマークがパッケージについていれば、VDECから評価を受けているという証です。

 

 

療法食はマズイ?

「療法食はまずい」というイメージを持っている方も多いと思います。

ただ現在は「病気で変化する味覚にあわせた味付け」をメーカーもするようになっています。

なので一概に「療法食はまずい」とは言い切れなくなっています

 

逆にまずいイメージを飼い主が持っていると、それが犬猫に伝染して「食べてほしいのに食べない」という状況になり、デメリットだと考えています。

(飼い主とペットの「以心伝心」が間違いなくあると思っていますので)

 

なので「療法食の味はふつうのペットフードと同じ」とフラットに考えておくのがいいと思います

 

 

療法食はなぜ高い?

「療法食は値段が高い」というイメージも多いと思います。

いえ、事実として市販のフードの中では高い部類に入ります。

 

理由は明確で、「製造コストが高いから」です。

  • 特殊な栄養バランスにしないといけない
  • それでいて製造する量は小ロット(「療法食」を使うペットの数は少ない)
  • 研究費もかかる

 

上記より、どうしても療法食の値段は高くなってしまう傾向があります。

 

 

「療法食とは」に関する記事は以上となります。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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