【公開日:2020年1月31日】

なんで?すごい便利だったのに(>_<)
ドクターズケアの療法食は2019年の夏ごろから、ネット通販でほとんど購入できなくなりました。
その理由や解決法を、ペット栄養管理士歴10年以上の筆者が解説します。
この記事でわかること
ドクターズケアは販売終了?
ドクターズケアは日本農産工業が製造している、犬猫の療法食シリーズです。
大まかに以下のラインナップが存在しています。
- 尿石症:尿石ケア、ストルバイトケア
- 食物アレルギー:アミノプロテクトケア
- 慢性腎臓病:キドニーケア
- 消化器疾患:ストマックケア
- 減量・関節炎:ウェイト&ジョイントケア
- 慢性心臓病:ハートケア
これらは2019年以前なら、ネット通販でも購入できました。
しかし2019年の夏以降、「ネット通販では売っていない」「売ってても定価の2倍の金額になっている」という現象が起きています。
実際の例を見てみましょう。
「ストルバイトケア」の例(尿石用)
取り扱いなし、になっています。
「アミノプロテクトケア」の例(アレルギー用)
定価の1.5倍の価格なら、Amazonに出品されていました。
「キドニーケア」の例(腎不全用)
定価の2倍なら、Amazonに出品されていました。
これにより、ドクターズケアを使っていたユーザーさんからは、落胆の声が聞かれています。
#猫 #療法食
ドクターズケア キドニーが販売終了らしい。・゜・(ノД`)・゜・。
amazonからは買えなくなってる
bkさんが唯一食べ続けてくれてるのに
何があったんや
動物病院では買えるらしいけど割高なんだろうな
はあ…— ササミ返して( ;∀;) (@tarakobt2323) June 3, 2019
ウワォ!
ドクターズケア通販終了したんだね〜
キジ太郎の治療食、これからはきっちり病院で購入って事やな〜
ロイカナはカリカリに添加物入ってなければ良いんやけどな〜しかも韓国産に変わるんだよね〜
治療食の選択枠狭いよな〜— どうぶつの子 (@tukusakukengon) July 24, 2019
ネット通販が終わった理由
ドクターズケアのネット通販が終わったのには、メーカー側の理由があります。
療法食はもともと動物病院でしか買えず、病院の収入源の1つでした。
ですがここ10年ほどで、インターネットが普及したことで、飼い主さんがネット通販で療法食を買うようになりました。

しかし一方で動物病院での療法食の売上が低下するようになりました。これでは多くの動物病院の院長たちはおもしろくありません。
そこで、業界団体がメーカーにこう言うようになったのです。

どうにかしろ!
こうしてメーカーは動物病院から嫌われないために、「ネット通販で療法食を買えないようにする規制」を作り出したのです。
飼い主側には、ほとんどメリットのない規制ですが、これがドクターズケアのネット通販が終了した理由です。
メモ
ドクターズケア以外にも、以下の療法食シリーズに流通規制がかかっています。
- マルチファンクション・Mシリーズ(ロイヤルカナン)
- ダイエティクス(日清ペットフード)
- プロプランベテリナリーダイエット(ピュリナ)
ネット通販終了の問題を解決する3つの方法
ですが、そうかといって「動物病院に毎回買いに行けない」という飼い主さんも多いはず。
ということで「ネット通販終了問題」を解決する3つの方法と、それぞれのメリット・デメリット紹介していきます。
他の療法食に切り替える
以下のような方は、ネット通販できる療法食に変えることが可能です。
- 「ドクターズケアのシリーズにこだわりがない」
- 「他のメーカーの療法食も試してみたいと思っていた」
ドクターズケアと同スペックで安心感があり、通販で買える療法食はたくさんあります。
ロイヤルカナンやヒルズなどがその代表です。
ちなみに日本での療法食の販売量は、以下のようになっています。
1位:ロイヤルカナン
2位:ヒルズ
3位:ドクターズケア
ドクターズケアで対応できる病気は、ロイヤルカナンやヒルズでも全て対応しています。
「他の療法食も検討してみたい!」という方は、該当するフードのリンクを見てみてください。
【ドクターズケアの代わりになる療法食】
犬 | 尿石ケアの代替品(ストルバイト尿石) |
尿石ケアの代替品(シュウ酸カルシウム) | |
アミノプロテクトケアの代替品 | |
ストマックケアの代替品 | |
キドニーケアの代替品 | |
ウェイト・ジョイントケアの代替品 |
猫 | ストルバイトケアの代替品 |
尿石ケアの代替品 | |
キドニーケアの代替品 |
ドクターズケア公式サイトから購入する
2019年の夏に流通規制がかかるのと同時に、ドクターズケアの公式オンラインサイトがオープンしました。
「どうぶつ病院宅配便」というサイトです。
ここでなら、定価でドクターズケアの療法食を購入できます。
ただし、動物病院から発行されるコードが必要になりますので、一度は病院に行く必要があります。
※かかりつけの病院が公式サイトと提携していない場合は、コードの発行をしてもらうことができません。
事前に「コードの発行ができるか」を電話確認することをおススメします。
- 公式サイトのメリット
- メーカー直送なので、保管や輸送なども含めて安心感がある。
- 購入履歴が動物病院に届く。
- 公式サイトのデメリット
- 最初は病院に行かなければいけない。
- かかりつけ病院が公式サイトと連携していないと買えない。
フリマサイトで購入する
また、メルカリやラクマなどのフリマサイトにドクターズケアが出品されていることがあります。
継続して安定的に買うことはできませんが、「たまたま掲載があればラッキー」くらいに見てみるのはいいかもしれません。
ただネット通販がなく希少価値が上がっている分、定価より高く設定されていることも多いようです。
↑ 定価より約200円高い(1袋当たり) ↑
↑ 定価より約1,500円高い ↑
- フリマサイトのメリット
- 気軽にスマホ1つで購入できる。
- フリマサイトのポイントが使える。
- フリマサイトのデメリット
- 定価より割高になっていることも多い。
- 保管や保存など、安全面が心配。
- 安定的に購入できない。
「ドクターズケアがネット販売終了?」に関する記事は以上です。最後までお読みいただきありがとうございました!