こんにちは!ピー子センパイです。

友達は真空にしたほうがいいとかっていうし・・・
わたしは過去ペットフードメーカーの検査部門に10年勤務していました。
その経験から上記のような疑問を解決させていただきます!
この記事でわかること
ドライフードは開封後何日まで食べていい?
ドライフードは1か月以内に食べきるのが基本です。
フードの中には油が含まれていますが、油は空気(酸素)に触れると酸化します。そして酸化がひどくなるとおなかをこわすようになります。
ドライフードには油が酸化しないように「酸化防止剤」が使われていて、少し空気に触れる程度では酸化はすすみません。
ただ1か月以上たつと酸化防止剤の効果が切れてくるため、酸化が進みやすくなります。
なので早く食べきるに越したことはないのですが、開封したドライフードは1か月以内に食べきるようにしましょう。
逆に言うと1か月で食べきれるサイズを購入していくといいですね。
💡そもそもドライフードの定義って?
ドライフードとは水分含有量10%以下のものをペットフードを指します。
ドライフードの保存方法(基本編)

はい!あります。
まずは基本の保管方法をお伝えします。
✅ドライフードの基本の保存方法
- 容器で保管する
- 高温多湿を避ける
- 冷蔵、冷凍はしない。
ひとつずつ補足していきます。
容器で保管する
ペットフードは栄養の塊なので、犬猫はもちろんですが虫も大好きです。
なので虫の混入は確実に防ぐ必要があります。
✅ペットフードに寄ってきやすい生き物
メイガ(ガの仲間)、ゾウムシ、ネズミなど
最近のペットフードの袋にはジッパー(チャック)がついているものが多いです。
ジッパー付きのものであれば、それを毎回開閉してフードを与えても大丈夫です。
ただ若干面倒ですし、ごはんタイムの度に袋に手を突っ込むのも衛生的とは言えません。
なのでフードストッカーなどに入れ替えて保管をするのがおすすめです。
フードストッカーを使う場合も定期的に水洗いし、水洗い後はよく乾かしてからまた使いましょう。
高温多湿を避ける
これは嗜好性が低下を避ける意味が強く、特に湿度には要注意です。
ドライフードは水分が10%以下になっていますが、湿度が高い所に置かれているとフードの水分量が増えてしまい、犬猫にとってのおいしさが低下します。
おせんべいなどと同様で、ドライフードも湿気っていくということです。
冷蔵・冷凍はしない
これも冷やすことで風味が落ちてしまうという意味合いもあるのですが、もう1つ問題があります。
「冷やす⇒室温に出す⇒冷やす・・・」を繰り返すと、ドライフードに結露が出る可能性が高いです。
結露はカビの原因になり、それを万が一食べると下痢などを引き起こす可能性があります。
ドライフードは室温で保管しても全く問題ないように作られています。
「冷蔵・冷凍」は風味を落とし、カビのリスクをあげてしまうメリットのない行為です。
💡意外な落とし穴
北国の冬は室内でも氷点下になります。
そこで暖房をつけて室内が一気に温かくなると、フードが結露する可能性があります。
温度変化を少なくする、というのがポイントだと考えましょう。
ご自宅の中で、上記3つを満たす場所を見つけましょう。
一般的には階段下の物置や廊下などが該当することが多いでしょうか。
ピー子家では日の当たらない部屋の隅っこに置いています。

ドライフードの保存方法(応用編)
正直なところ、基本の保存方法ができれば十分です。
ただフードストッカーで保管しても、ストッカーの中に空気はある程度たまっていますし、開閉の度に空気の入れ替えがあるため酸化は進んでいきます。
つまり多少は風味は落ちていきます。
それを完全に防ぐには保管している容器の中の酸素を0にする必要があります。

はい!
開けるという行為があるので常に0にはできませんが、けっこう簡単に0に近づけられます。
興味のある方は見てみてください。
ジップロックを使う
ほとんどのご家庭ではジップロックがありますよね。
ジップロックにフードを小分けにして保存しておけば酸素を0の状態にしておけます。
ただし、ジップロックはあくまで袋なので入れられる量に限りがあるのと、小分けする手間がかかります。
また計量もしづらいです。
真空保存できる容器を使う
ジップロックよりかなり割高になりますが、ペットフードストッカーには真空保存ができる機能が付いたものが販売されています。
- 手動ポンプで容器内の空気を吸いだす
- ボタン1つで容器内の空気を吸いだす
- ダイヤルをまわして容器内の空気を吸いだす。
1,2のタイプは専用のポンプや袋が必要だったり、洗浄など含めてなにかと不便だと思います。
なのでピー子的には3のタイプがいちばんシンプルでいいかなと思います。
脱酸素剤を使う
おせんべいなどのお菓子の中に、小さな四角い袋が入っているのを見たことありますよね?
あれは脱酸素剤といって袋の中の酸素を吸着してくれる作用があります。
✅脱酸素剤のしくみ
脱酸素剤の中身は鉄の一種でできています。
これをストッカーなどの容器に入れておくと、容器内の酸素が鉄を優先的に酸化していく(鉄がさびる現象)ため、その分容器内の酸素が減っていきます。
密閉容器内で酸素を0.1%以下で維持できるという製品です。
脱酸素剤は100個で500円など、かなりお安く販売されていて、上記のように効果も高いです。
2,3日に1回、新しいものと取り換えていけばいいだけで、毎回真空保存の作業をするより正直手間も少ないです。
「気密性の高い容器+脱酸素剤」のコンビがもっとも費用対効果が高いので、ピー子的にはおすすめです。
まとめ
今までの内容を最後にまとめます。
ドライフードの保存
- 開封後は1か月以内で食べきる。
- 保管はフード容器に入れ、高温多湿を避ける。冷蔵や冷凍は不要。
- 酸化を少しでも減らしたければ、気密性容器+脱酸素剤がおすすめ。
以上、ペットオーナーの皆様のお役に立つとうれしいです!