こんにちは!かむかむです。



ペットフードには病気を治療するために「療法食」というタイプが存在します。
以下のような疑問を持つ方に向けてペット栄養管理士歴10年のかむかむが療法食について解説させていただきます!
疑問を解決します!
- 療法食ってメーカーはたくさんないの?
- うちの子の病気に使える療法食ってあるかな?
- 療法食に保険て使えるの?
この記事でわかること
療法食とは

ijmaki / Pixabay
療法食とは「病気用のペットフード」です。
例えば人間でも糖尿病になった時に糖質の摂取量を減らしたり、食物繊維の摂取量を増やしたりしますよね。それをペットフードで実現したものが「療法食」です。
ペットフードに関する規約などを作成している国内団体のペットフード協会ではこのように書かれています。
「療法食」とは、治療の内容の合わせてフード中の栄養成分の量や比率が調節され、治療を補助する目的で使用されるフードで、獣医療において獣医師の指導のもとで食事管理に使用されることを意図したものをいいます。
療法食のメリット
適切な療法食を選べば、療法食を使うことによって薬の量を減らしたりすることができます。
また薬と違い、基本的には副作用もないため体に負担をかけずに治療ができるというのも大きなメリットです。
また尿石症や慢性腎臓病など、食事がダイレクトに影響する病気については療法食が治療のメインになります。
注意ポイント
まれに長期で与えることができないフードというのもあります。
長期的に与えると健康上、栄養の過不足が起きてしまうような療法食です。
また一度Aという療法食を使って、その後はBという療法食に変更する、というセットになっているものもあります。
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ペットフードの分類

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ちなみに少し脱線しますが、ペットフードは療法食以外にもいくつかの分類があります。これらの分類はペットフードの袋やラベルに書かれています。
ペットフードの分類
・総合栄養食
・間食
・療法食
・その他の目的食
少し深堀して解説します。
総合栄養食
このフードと水だけを与えていれば、栄養バランスを崩すことなく生活していけるというタイプのドッグフードです。

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間食
ジャーキーやささみ、ボーロなどのおやつのことです。
パッケージには間食とは書かれずに「おやつ」「トリーツ」「スナック」と書かれていることもあります。
その他の目的食
総合栄養食・間食・療法食のどれにも該当しないペットフードです。
たとえば嗜好性を高めるためのふりかけや、赤ちゃんの時に使うペット用ミルクなどがあります。
「一般食」や「副食」、「栄養補完食」などと表記されています。
注意
CMなどでもやっている、いかにも主食になりそうなフードでも「一般食」の分類になっていることがあります。
主食として使うのは「総合栄養食」なので、「一般食」と書かれたものを長期でメインフードとして使うのはおすすめできません。
栄養バランスが不十分だということですから。
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療法食にはどんな種類がある?
現在は以下のような病気に対応できるものが発売されています。
・尿石症
・膀胱炎
・食物アレルギー
・アトピー
・腎臓病
・肝臓病
・関節炎
・肥満
・高脂血症
・糖尿病
・心臓病
・消化器病
・てんかん
・認知症

病気になっても少し安心だね。
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療法食にはどんなメーカーがある?

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以前は療法食を製造するペットフードメーカーは多くなかったのですが、今では多数のメーカーが療法食ブランドを製造しています
- 科学的データを重視したタイプ
ロイヤルカナン
ヒルズ
ピュリナ
- 嗜好性や小分け包装など、飼い主目線のタイプ
日清ペットフード
日本農産工業
- 自然派タイプ
ブルーバッファロー
サニメド
ナチュラルハーベスト
スペシフィック
アニモンダ

保険は使える?
療法食は病院で購入するケースも多いですが、その際にペット保険が使えるかどうかは気になります。ペット保険は病気の治療に適応されるものですからね。
しかし今は残念ながら療法食に保険は使えません。
理由はわかりません。病気の治療のためなのに不思議なところですよね。
大手ペット保険会社のHPにもこのように記載されています。
【アニコム】
【SBI】
ただし、入院中に使われた療法食は保険の対象になる、としている保険会社もあります。
【アイペット】
気になる方は何社かを比較してみるといいかもしれません。
まとめ
記事の内容をまとめます。
療法食とは
- 療法食は病気の時に使うペットフード
- 「データ重視」や「自然派」などいろんなタイプの療法食を選べる
- 療法食に保険は使えないことが多い
いかがだったでしょうか。
病気の時の治療に使えるペットフードがあるというのは安心ですよね。
あとは多くの場合で保険が使えるようになることを祈るばかりです!!