こんにちは!ペット栄養管理士のピー子センパイです。


日本ヒルズ・コルゲート株式会社から猫用の初期腎不全のためのフードが「腎臓ケア・k/d早期アシスト」が発売になりました。
こちらの記事ではこの製品について詳細を解説していきます!
この記事でわかること
腎臓ケア・k/d早期アシストとは
もともと「腎臓ケア・k/d」という製品は存在していました。慢性腎不全のキャットフードです。
慢性腎不全は猫に多い病気で、「クレアチニン」という血液検査の指標などで判別をしていきますが、慢性腎不全は初期の段階ではクレアチニンはなかなか変化しないという問題点がありました。
しかし最近ではSDMA検査という検査が発達し、初期の段階で慢性腎不全を発見できるようになりました。
そこで初期の慢性腎不全の時に使うフードとして開発された製品が「腎臓ケア・k/d早期アシスト」なのです!
ちなみに早期アシストではない「腎臓ケア・k/d」はこんなパッケージです。
少し紛らわしいですが、水色が多いのが「早期アシスト」のほうですね!
慢性腎不全、SDMAについてはこちらの記事でも詳しく解説しています。
腎臓ケア・k/d早期アシストの成分
慢性腎臓病の時には以下の3つの成分を少ないフードを与える必要があります。どれも腎臓に負担をかける栄養素だからです。
- 慢性腎臓病の時に減らしたほうがいい栄養素
たんぱく質
リン
ナトリウム
この3つの栄養素とカロリーについて、腎臓ケアk/d(早期アシストではないほう)と比較してみました。
k/d早期アシスト | k/d | |
たんぱく質 | 34.0% | 29.4% |
リン | 0.6% | 0.49% |
ナトリウム | 0.25% | 0.25%. |
カロリー(100gあたり) | 420kcal | 421kcal |
たんぱく質とリンの量がk/dよりも少し高くなっています。
ナトリウム(塩分)とカロリーはほとんど同じです。
ポイント
慢性腎不全が初期の段階であればたんぱく質やリンはそこまで下げなくていいという研究もありますから、それを意図したものだと考えられます。
腎臓ケア・k/d早期アシストの原材料
原材料は以下の通りでした。
小麦、コーングルテン、米、チキン、動物性油脂、小麦グルテン、亜麻仁、チキンエキス、
ビートパルプ、植物性油脂、魚油、ミネラル類(カルシウム、ナトリウム、カリウム、クロライド、
銅、鉄、マンガン、セレン、亜鉛、イオウ、ヨウ素)、アミノ酸類(アルギニン、スレオニン、タウリ
ン、メチオニン、リジン)、乳酸、ビタミン類(A、B1、B2、B6、B12、C、D3、E、ベータカロテン、ナ
イアシン、パントテン酸、葉酸、ビオチン、コリン)、カルニチン、酸化防止剤(ミックストコフェ
ロール、ローズマリー抽出物、緑茶抽出物)
味としてはチキン味として考えていいでしょう。
一部のアレルギーがある猫では使えないケースもありそうです。
- このアレルギーがあると使えません
小麦、トウモロコシ、米、チキン
腎臓ケア・k/d早期アシストの粒の形、サイズ
粒は平べったい形でした。サイズ感含め、写真を撮りました。
上から撮影
横から撮影
腎臓ケア・k/d早期アシストの袋のサイズ
ドライフードは500gと2㎏の製造になっているようです。
またグルメタイプの缶詰(82g)も同時に発売されており、こちらは82gの小容量です。
今後たくさん売れていきそうな製品ですね!
読者の皆様のお役にたてればうれしいです。