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こんにちは!
ペット栄養管理士のかむかむです。



おじいちゃんたちの膝も動くようになるんでしょ?
日本では関節のサプリメントといえば
グルコサミンとコンドロイチンが圧倒的に定着しています。
でも実は犬の関節炎の時に効果が証明されているのは
違う成分なんです。
あまり知られていないですが、本当の情報です。
ペット栄養管理士歴10年のかむかむが解説していきます。
この記事でわかること
グルコサミンじゃないです。犬の関節炎でいちばん必要な成分

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犬の関節炎はその名の通り「関節の炎症」です。
関節の炎症が起こっている際には関節の軟骨がすり減っている。
だから軟骨の成分であるグルコサミンや
コンドロイチンを補給しなければならない。
この発想は間違いとは言いません。改善する子もいるでしょう。
ただ「実際にすり減った軟骨にグルコサミンやコンドロイチンが
取り込まれて軟骨が強化される」という証明はどこにもされていないんです。
これを知らない獣医師や栄養学者は少ないですし、
もちろんネットに情報が流れていることもほとんどないんですが、
関節炎で有効であると証明されている唯一の栄養成分は「EPA」です。
きちんと犬の栄養学を学んでいくと必ずわかることなのですが、
悲しいですがそれほど栄養学がないがしろにされているということです。


EPAが関節炎に与える作用
関節炎の時には
関節の炎症と同時に「関節の軟骨の分解が起こっている」
ということが医学的に分かっています。
軟骨がすり減っているのではありません。
分解が進んでいるんです。
この分解をすすめていくのが「アグリカナーゼ」という物質です。
関節の炎症と同時に関節部分に放出されます。
EPAはこのアグリカナーゼの放出を抑えてくれることが
証明されています。
証明されたたったひとつの栄養素です。
ですので私は犬の関節炎の時には
間違いなくEPAを最初におすすめしています。
グルコサミンやコンドロイチンはその後です。
ポイント
EPAはオメガ-3脂肪酸というグループに属します。
オメガ-3脂肪酸は炎症をしずめてくれることが
証明されている栄養養成分です。
EPAをたくさん摂取することは
軟骨の分解をおさえるだけでなく、
炎症もしずめてくれる一石二鳥の行為なのです。


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EPAをたくさん含む犬の関節炎サプリメント
モエギタブ
モエギイガイという貝にはEPAを含むオメガ-3脂肪酸が
豊富に含まれています。
それを抽出し、錠剤にしたサプリメントです。
楽天市場などの口コミを見ていただければわかりますが、
「立ち上がれない状態だったのが歩けるようになった」などが
多数報告されています。
EPAは効果が見えてくるのに1か月~2か月は必要といわれます。
使うときには最低1か月は試してみましょう。
【給与量】
体重 | 導入期(~14日) | 維持期(15日~) |
10㎏未満 | 2粒 | 1粒 |
10㎏~20㎏ | 4粒 | 2粒 |
20㎏以上 | 6粒 | 3粒 |
モエギキャップ
こちらはモエギタブのカプセルタイプだと思ってください。
カプセルに入っているのでEPAが酸化しにくいです。
(脂肪酸は空気に触れるとすぐに酸化しはじめる繊細な栄養素です)。
カプセルの中はトロっとした液体状になっています。
ただ錠剤のモエギタブでもシートに入っていて酸化はしにくいので、
その点はどちらを使っていただいても安心です。効果も同等です。
【給与量】
体重 | 導入期(~14日) | 維持期(15日~) |
10㎏未満 | 2粒 | 1粒 |
10㎏~20㎏ | 2粒~4粒 | 1~2粒 |
20㎏以上 | 4粒 | 2粒 |
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モエギタブ(錠剤)とモエギキャップ(カプセル)どっちがいい?
正直好みということになるのですが、
自分だったらモエギタブ(錠剤)のほうを先に試すかなと思います。
モエギタブのほうがコストパフォーマンスが高いこと、
モエギキャップ(カプセル)だと
独特なにおいがあって(貝を使っているため?)
食べてくれない例も少し聞かれるからです。
ちなみにモエギタブやモエギキャップの類似品として
アンチノールという製品もあります。
ただアンチノールは動物病院やオフィシャルHPからしか購入ができません。
また先発品の分お値段が少し高くなります。
使用感を聞いているとどちらも効果に差はないように思います。
以上より、まずは1か月間モエギタブを最初に試してみるのが賢明な選択かと思います!