こんにちは!ピー子センパイです。
わたしたち日本人の多くが主食にしているお米。
お肉にも合う、魚にも合う、欠かせない食材ですよね。
しかし現在は炭水化物を摂りすぎると太るという理由から、低炭水化物の文化が流行っています。
そこからお米=よくないもの、という認識も出つつあります。
その流行りもあり、グレインフリーという文化を後押しする流れも出てきました。




ということでこの記事ではグレインフリーのドッグフードについて解説します。
この記事でわかること
グレインフリーとは
グレインフリーとは?
【グレイン】
穀物のこと。ペットフードではトウモロコシ、お米が使われることが多い。
【フリー】
使っていない
グレインフリー = 穀物を使っていない(ドッグフード)のことです!


市販のドッグフードのほとんどのものに穀物が入っています。
全体としての栄養バランスを整えるというのが大きな目的です。
どんな穀物を使われているかはドッグフードにより異なりますが、トウモロコシが多いです。
トウモロコシは世界規模でみると安定して収穫ができ、比較的安く手に入るからです。
比較的安いというといいイメージではないかもしれませんが、
わたしたちが手に取りやすい価格にしてもらえるという意味では大切なポイントです。
なぜグレインフリーがいいと言われるの?



じゃあなんでグレインフリーのフードがいいって言われてるか思い出した?


解説します。
確かに穀物の中には炭水化物がたくさん含まれています。
実際にお米とトウモロコシの栄養バランスを見てみましょう。
食品成分データベースより
どちらにも水分を除いて炭水化物の割合がいちばん高いことが分かります。
炭水化物は体内でエネルギー源(カロリー)として利用されやすいので
炭水化物の摂取が多くなればなるほど太りやすくなります。
ただし、脂肪を同じ量摂ったときのほうが太りやすいです。
炭水化物 = 1gたべると4kcalになる
脂肪 = 1gたべると9kcalになる
なので炭水化物だけが太りやすいわけではありません。
しかも、それだから穀物を食べないほうがいいというのは飛躍しすぎです。
よくネット上の広告などでいわれているのは
「犬は肉食だから、穀物をうまく利用できない」
だから
「犬に穀物は与えないほうがいい。グレインフリーのドッグフードがいい」
というものです。
これだけ見ているとなんだか納得してしまいそうですが、ほんとのところをお伝えします。
犬は肉食ではない
「犬はもともと肉食で、肉しか食べなかった」というのは間違いです。
犬の祖先(ハイイロオオカミ)の生態を調べてみると、果物や野菜、きのこを食べていたということが分かっています。
また草食動物のフンも食べていました。
また死んだ動物を食べるときもその内臓を食べる際に、死んだ動物が食べていた肉以外のものも摂取していました。
ということで、犬が肉食というフレーズにはだまされていはいけません。
犬は雑食です。
犬は穀物をうまく消化できない、なんてことはない
また犬が肉食であるという間違いも絡んでくるのですが、
「犬が穀物を消化できない」というのも間違いです。
そもそもペットフードにまるまる穀物が入っているわけではなく、エクスクルードという製造過程を通ります。
これは炭水化物をより消化しやすくする工程です。
この工程を通ったお米の炭水化物が94%以上消化されるという研究もあります。
人間の食べる食品の消化率は90%くらいですから、人間レベルに消化されやすいということです。
「ペットフードに使われている穀物はかなり消化される」
というのが正しい情報です。
グレインフリーのドッグフードは必要か?

ただ必要になる子も中にはいるんだ。

グレインフリーのドッグフードが不要な犬
基本的にほとんどの犬にグレインフリーのドッグフードは必要ありません。
上で紹介したように、消化には問題ありませんし、犬の祖先も穀物を摂取して生きてきました。
穀物を使われていることで
犬たちは効率よくエネルギーを獲得し、オーナーたちはお手頃な価格で購入することができます。
グレインフリーのドッグフードが必要な犬
ただしグレインフリーのドッグフードが必要になる子もいます。
グレインフリーが必要な犬
①穀物に対してアレルギーがある
②グルテン感受性腸症の犬
おもにこの2つの病気があるケースですと、特定の穀物を避ける必要があります。
①のケースでは
何の穀物に対してアレルギーがあるかを知る必要があります。
そのうえでフードの変更をしていく必要があります。
【食物アレルギーについてはこちらの記事で解説しています。】
②の病気はグルテンという麦類のタンパク質に反応して下痢をおこしてしまうものです。
ですので麦類が入っていないドッグフードを使う必要があります。
【グルテンフリーのドックフードについてはこちらの記事で解説しています】
いかがだったでしょうか。
オーナーさん自身が低炭水化物ダイエットをしているからと言って、
病気もないのにペットにグレインフリーのドッグフードを使う必要はありません。
逆にそれが体調を崩すことにもつながってしまうかもしれませんから。
よろしければ以下の記事もドッグフード選びの参考にしてください。