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こんにちは!
ペット業界10年、専門家1000人以上と仕事をしてきたピー子センパイです!
わんちゃんに与える食べ物で与えてはダメなものは皆さんご存知ですよね?
ネギやブドウ、キシリトールなどが中毒などを起こすことは知られています。
これらはどんな年齢の子たちでも与えるべきではないものです。
ただそれとはまた別に最近はペットも高齢化社会で高齢の子たちが増えています。
若いころと比べて高齢の時には「たくさんあげるとよくない」というものがあります。
人間も年をとったら塩分の高いものはあまり食べないようにしたほうがいいというのは知られていますよね。
今日は高齢期のわんちゃんたちに与える量を増やさないほうがいい物などをご紹介していきます。
※高齢期は大型犬は5歳以上、小型犬と中型犬は7歳以上と考えられています。
ペットの年齢についてはこちら。
高齢期に増える病気
犬種によってなりやすい病気はもちろん違いますが、以下の病気は高齢になるとリスクが高くなるといわれる病気です。
・慢性腎臓病
・心臓病
・関節炎
・シュウ酸カルシウム尿石
・がん
・認知症
・クッシング病
これらのうち病気の発症に食べ物(栄養素)が強くかかわると考えられているのは色を付けた4項目です。
この4つの病気の予防を考えた時に、あげる量を増やさないほうがいい食べ物を解説していきます。
慢性腎臓病
高齢になると腎臓の機能が若いころより必ず衰えてきます。
腎臓は体の中の老廃物を集めてそれを尿として排出するという役割を果たしています。
よって腎臓の機能が衰えると老廃物が体の外から排出されず、ひどいと尿毒症という症状が起こってきます。
慢性腎臓病にかかわる栄養素は「タンパク質」「リン」「ナトリウム」です。
この3つは腎臓に負担をかける栄養素で、高齢期に腎臓が弱っていくときには若いころより減らしていくべきものです。
どんな食品に多く含まれるかをまとめました。
【タンパク質】
肉類(ジャーキーやささみ)
【リン】
肉類(ジャーキーやささみ)
【ナトリウム(塩分)】
人間の食べ物は全般的に犬にとっては塩分が過剰になります。
つまり慢性腎臓病を考えた時にはジャーキーなどの肉類、人の食べ物はあまりたくさんあげないほうがいいということになります。
心臓病
高血圧は犬にはない、という研究もありますが、一方で心臓のケアをするには塩分を控えたほうがいい、という研究もあります。
念のため塩分の高いものは避けたほうがいいでしょう。
ということで腎臓病と同様に心臓病を考えた時にも、人の食べ物はあまりたくさんあげないほうがいいですね。
関節炎
高齢になるとそれまでの人生(犬生)で使った分、関節の組織が消耗してきます。
関節にいい成分というのは聞いたことがあるけど、悪い成分もあるの?と思ったかもしれません。
直接的に悪い成分ではないのですが、「肥満」が関節により負担をかけることが分かっています。
ですのでカロリーの高い物、脂肪分の多い物は避けたほうがいいということになります。
代表的なものは以下になります。
【カロリーの高い物】
人間の食品
【脂肪分の多い物】
チーズ(ペットのおやつの中ではチーズはかなり脂肪分が多い)
シュウ酸カルシウム尿石
人でも尿管結石になってしまう方がいますが、犬でも尿の結石ができることがあります。
犬の場合はストルバイト結石とシュウ酸カルシウム結石の2種類がよく知られており、高齢期になって増えるのはシュウ酸カルシウム結石です。
(尿の中にシュウ酸という成分とカルシウムという成分が濃くなりすぎて結石になってしまいます)
シュウ酸とカルシウムが多い食べ物は以下の通りですのでこれらをたくさんあげるのはおすすめできません。
【シュウ酸】
葉物野菜とくにアクのある野菜(ホウレンソウや小松菜など)
【カルシウム】
乳製品
犬のおしっこトラブルについてはこちら。
わかりやすいまとめ
高齢期になりやすい病気とそれに強くかかわる食べ物を紹介してきましたが、それらをまとめました。
こう見ていくと「なんにもあげられないじゃん!」と思われるかもしれませんが、あくまで「若いころと比べてたくさんあげないほうがいいもの」です。
今までもそんなにあげてないよ!という方はそれを続けていただき、獣医さんなどで「おやつをあげすぎですね」など言われたことがある方は若いころより少し減らせばいいということです。
病気になる前にできることをやっておきましょう。
もし病気になってしまってからでは紹介した食べ物を「ゼロにしなければいけない」ということになるかもしれませんので・・・
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