ピー子センパイです!
こちらの記事では食物アレルギーについて、フードやおやつの対策も含めて書きました。
アレルギーとは「免疫(メンエキさん)の間違い、過剰反応」ですが、何も食べ物に限っておこるものではありません。
日本人の最も身近なアレルギーがそれです。
そうです、「花粉症」です。
花粉は人にとっては食べ物ではありませんが、アレルギー反応を起こします。
つまり環境的な要因でおこるアレルギーがあるということです。
それは犬、猫でも可能性があるものですので、こちらの記事ではアトピー(環境アレルギーとまとめられることもあります)について解説していきます。
アトピー(環境アレルギー)とは
上でも書いたように環境的なものが原因で免疫の過剰反応が起こる病気で、主に皮膚に症状が出ます。
食物アレルギーと同様、発症は3歳までの若いころから出てくることがほとんどで、例えば7歳の高齢になってからアトピーが発症する、といったことは考えにくいので、不安に思っていた方はご心配なさらず。
原因物質としては
・ハウスダストマイト(ダニ)
・ホコリ
・ノミ
・花粉
などがよくみられる原因です。
補足ですが、「アトピー」と「環境アレルギー」は厳密には異なります。
「環境アレルギー」はハウスダストなどの環境的な要因でおこるアレルギーのみを指し、「アトピー」は環境要因にプラスして「食物アレルギー」などが混じっているケースも含めます。
どちらも目に見えるものではなく、何かの検査で数字として表すのも難しいので、あまり明確に区別されることはありません。
アトピー(環境アレルギー)を起こしやすい品種
以下の品種が起こしやすいといわれています。(地域や家系によっても異なります)
【犬】
・ボストン・テリア
・柴犬
・ブルドッグ
・ミニチュアシュナウザー
・ウエスト・ハイランド・ホワイトテリア
【猫】
どの猫種がなりやすいかという報告はありません。
アトピー(環境アレルギー)になると
皮膚に症状が出ます。
・赤い
・湿疹ができる
・脱毛
・皮膚がゴツゴツしてくる
・皮膚から匂いが出る
といった現象が見られ、わんちゃん・猫ちゃんはかきむしります。
かきむしればかきむしるほど上記の症状は悪化していき、治りが悪くなります。
症状が出やすい部位としては顔や足の先などと言われますが(アレルゲンに接しやすい場所。たとえばダニがいるカーペットに一番触れやすいのは足ですよね)、ケースバイケースなので部位だけでアトピーかどうかの判断はできません。
また食物アレルギーも混在しているケースでは下痢をするといったおなかの症状が出てくる子もいます。
きっと飼い主さんが見ているのも相当に辛くなることでしょう。
少しでも早く病院に連れて行ってあげてください。
アトピー(環境アレルギー)の治療にあたって
病院でよく行われる治療(薬やシャンプー、フードなど)についてはこちらの記事で紹介していますが、環境要因が関わっていますのでなるべくそれを除外することが何よりも大切です。
ハウスダスト(ダニ)やホコリが原因であれば、布団やカーペットをこまめに洗ったり、空気清浄器を設置するなどが効果的でよく行われます。
花粉などの植物が原因であれば、草の多い場所を歩かせないといった制限が必要になります。植物が原因のケースは季節によって制限が必要なくなることもあります。(花粉症と同じ)
環境アレルギーがない子に比べると暮らすのにお金や手間がかかったり、生活に規制がかかるのは間違いありません。
ただ自分自身に置き換えた時に、ずっとかゆみをもったまま生涯を過ごすのはとんでもない苦痛ですよね。
私は「病気の可能性も踏まえてペットを飼うべきで、治療ができないと想定されるのであればペットは飼うべきではない」というスタンスですので、できる限り最大限の治療をしてあげてほしいと思います。
本記事が少しでもお役にたったようであればシェアいただければ幸いです。
こちらの記事(リンク)ではよく行われる環境アレルギー(アトピー)の治療について記載しています。数多くの動物病院と仕事をしてきた経験から、ある程度の信ぴょう性は持っていただけるのではないかと思います。