こんにちは!
ペット業界10年、専門家1000人以上と仕事をしてきたピー子センパイです。
皆さんのわんちゃん、ねこちゃんは何か芸ができますか?
うちのハチは「お手とおかわり」「マテ」が精一杯なところです。
世の中にいる、スケボーやバランスボールにのったりできる芸達者な子たちを見るとうらやましいなーと思います。
ちなみに私の母も芸を教えるのが好きで、ビーグル犬のロピオ(名前です)に「真剣白羽どり」(剣で切ろうとすると両手で剣をキャッチする)や「かめはめ波!」(ドラゴンボールのかめはめ波を打つと倒れる)などを仕込んだようで頻繁にその動画を送ってきます。めちゃくちゃかわいいです。
「おやつを使えば何でもできる!」と豪語する母ですが、そもそも意図的に芸を仕込める動物は犬猫を除くとあまりいませんよね。(猫も芸はできないと思われている方は多いですが、お手やおかわりなどきちんとできる猫ちゃんは私の周りにはいます)
わんちゃん、ねこちゃんはどれくらいかしこいのでしょうか?
犬・猫のかしこさレベルは?
一般的に学習能力の高さを動物で比較するときには「体重に対してどれくらい脳の重さが占めているか」を指標にします。
人と犬猫を比較すると以下のようになるといわれています。
体重に占める脳の割合
人→1.8%
犬→1.2%
猫→1.0%
上の割合が1%以上だと意思の疎通などができると考えられますので、犬猫はかなり賢いと考えられます。
ちなみに皆さんのまわりにいる身近な嫌われ者は犬猫より上の数値が高いのですが、なんの動物だと思いますか?
実は、カラスなんです
カラスは上の数値が1.4%です。実際に人の声マネや木の実を車に轢かせて割るという光景を見たことがある方も多いのでしょうか?
人間よりも視覚がすぐれ、人の顔も覚えられるくらい記憶力も高いそうです。
私はもともとカラスが好きで、最近カラス博士が書いたこちらの本を読んでみたら「やっぱり!カラスってすごい」と納得しました。
外見の印象とゴミ問題でけっこう嫌われてしまうのだと思うのですが、上の数値の高さからもわんちゃん、ねこちゃんと同じくらい分かりあうことも可能なのではないかと考えている最近です。
犬猫の知能は人間でいう3歳児くらいだと考えましょう
人間も年齢などによって学習能力は変わりますが、わんちゃん、ねこちゃんのかしこさというのを人に置き換えるとどのくらいだと考えればいいのでしょうか。
行動学の世界ではわんちゃん、ねこちゃんは「人の3歳児」と同じくらいだと考えられています。病院やホテルに預けられるのが不安で泣く(鳴く)、飼い主さんが帰ってきたら大喜びする、という行動も人でいう3歳児くらいから状況を理解できますよね。
ご自宅の子たちにいつもとなんか違う行動があった時も、その子が人の3歳児だと思って「何か不安にさせるようなことや変化をしなかったかな?」と考えると意外に解決策が身近に転がっているのものです。
頭をよくさせる道具!?
最近ではペットでも「知育」というカテゴリーができ、いろいろなグッズが出ています。
コロコロ転がすとおやつが出てくる、どこかを触ると何かが動く、などというものですね。これらは知的好奇心を刺激して脳の活動を促すという意味で考えましょう。
ずーっと前の先祖から備わっているだろう、「獲物を捕らえて、その食べられる部位を探していく」という行動に近いことをさせることで脳が刺激されます。
なので「知育=れを使えば頭が良くなっていろんな芸が覚えられるようになる」ではなく、「わんちゃん、ねこちゃんたちの満足度をあげられる道具」というスタンスです。
ちなみに脳の成長は体の成長よりも早くすすみ、1歳くらいまででほとんど終わります。脳の成長にはDHAが関わっているというデータがあり、この時期にはDHAが不足することのないようにしましょう。
ただ以前ご紹介した「総合栄養食」の成長期用(1歳くらいまで用)にはDHAが豊富に含まれるようになっていますので、フードで育てる場合にはそのようなものを選んでおけば問題ありません。
総合栄養食の記事→https://pet-monosiri.com/2018/11/07/petfood/

cocoparisienne / Pixabay
いかがだったでしょうか?
身の回りの動物のかしこさを知るとわんちゃん・ねこちゃんの良さというのも分かってきますので、そういったものを調べるのもおもしろいですね。
また改めて記事を作ってみたいと思います。
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